言語聴覚士は放課後等デイサービスで何ができる?

放課後等デイサービスで言語聴覚士(ST)としてできること、役割を探っていくブログです

放課後等デイサービス1年目の言語聴覚士(ST)へ

新人言語聴覚士へのエール 

近年、小児施設へ就職する言語聴覚士(ST)が増えています。

それは小児の施設でSTの需要が高まってきているからです。

需要があるから就職しやすい。

 

小児のSTは施設によっては仕事を自分で考え実践していかなければならないところもたくさんあります。

・出来たばかりの施設

・STが自分ひとりだけの施設

実際に入職してからのほうが大変です。

 

それは仕事だからしょうがない。

せっかく就職できたのだから頑張りたい。

 

私は言語聴覚士の資格を取ってからすぐに小児施設で働き始めました。

いくつか小児施設を渡り歩きました。

なかでも放課後等デイサービスでは10年以上勤務しています。

 

今回は、そんなわたしから頑張っている新人STへ「こうやったらいいかもしれない」というはなしをします。

アドバイスなんて大それたことはできません。

せめてエールを送らせてください。

 

ここでは放課後等デイサービスで働いている、経験の浅いSTに対してお話ができたらと考えています。

 

 

 

言語聴覚士が働く小児施設とは?

小児とは子どものことです。

言語聴覚士が関わる子どもは次のような子たちです。

 

・ことばが遅い子

・耳の聞こえづらい子

・うまく喋れない子

・うまく食べられない子

・発達に遅れのある子

・発達に偏りのある子

などなど。

子どもがどんな問題を抱えているか?によって職場も変わってきます。

病院にもSTはいます。

それ以外には次のような施設で働いています。

 

・発達支援センター

・児童発達支援

・放課後等デイサービス

・特別支援学校

・特別支援学級

近年、施設の種類も細分化されてきています。

上記以外のところもたくさんあります。

 

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新人が抱えやすい悩み

放課後等デイサービスで働く言語聴覚士が抱えやすい問題があります。

 

・放課後等デイサービスでのSTの役割って何だろう?

・はやく役に立てるようにならないと・・・

・求められているものが多過ぎる・・・

 

特に、その施設に初めてSTが配属された場合には、プレッシャーも重く感じると思います。

「STとしての力をつけること」が悩みを打ち消すための力になるはずです。

 

 

何から始めればいいのか?

STとして役に立ちたい

そんなことは分かっている・・・でも・・・

 

だったら、どう考えればよいのでしょうか?

 

まずは、「子どもたちのことをよく知ること」からはじめとよいです。

当たり前だろと言われそうですが、実際にそうなんです。

 

「この子は、どんな障害でどんな特徴があるのだろうか?」「性格は?」を捉えて、「一緒に遊ぶには、どんな関わり方がよいのだろう?」

 

そんなことを考えながら、一緒に“楽しく”遊んだり、やり取りを繰り返していきます。

やり取りを通すことで、言語面やその他の発達面のつまずきや課題がみえてくることも多いのです。

 

・早く発達を促さなくては

・STらしく保育スタッフに助言しなくては

 

と焦る必要はありません。

まずは、子どもに「この人と一緒だと楽しいことがある」と思ってもらえることを目標にします。

 

そのためには、ST本人が「楽しい」と感じられるように、子どもと関わっていきます。

それが子どもを把握する第一歩です。

新人STが、初対面の子を完璧に評価することは難しいです。

目の前にいる子が「何を楽しいと感じているか?」を知ることで「この子は、身体を使った遊びが好きだ。

なら、活動に取り入れてみよう。」等、遊びや関わりのアプローチも増えていくのです。

 

 

まとめとして

今回は、放課後等デイサービスで働き始めた、もしくは、これから勤務する予定の経験の浅い言語聴覚士へのメッセージを書いてみました。

 

まずは、目の前にいる子と一緒に過ごしてみてください。

そして、遊ぶために必要な情報を集めて、仮説を立てる。

それを使って「遊ぶためのアプローチ」を、いろいろ試してみてください。

ST本人も楽しむことを忘れずに。

 

よかったら参考にしてみてくださいね。

 

 

◆放課後等デイサービスとSTのはなしの記事はこちら

 

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