言語聴覚士は放課後等デイサービスで何ができる?

放課後等デイサービスで言語聴覚士(ST)としてできることを模索しています

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子ども(小児)に関わる言語聴覚士になりたい!NPO?社会福祉法人?株式会社?何が違うの?

 言語聴覚士の小児領域で働きたい

 

人の足りていない「小児領域」。

どんな施設があって、どのように求人を探していけばよいのでしょうか?

また、言語聴覚士の国家資格の他に、有効は資格はあるのでしょうか?

 

 

 

言語聴覚士は足りていないという現実

 

近年、「発達障害」が認知されるようになってきたことなどから、小児分野の言語聴覚士の需要が増えています。 

 

身体障害(18歳未満): 71000人

知的障害(18歳未満): 220000人

言語聴覚士      : 27274人

※平成28年

日本言語聴覚士協会  言語聴覚士の推移
https://www.japanslht.or.jp/what/


少し古いデータですが、数字だけを見ても明らかに足りていません。さらに地域差もあるはずです。

 

 

 ※言語聴覚士の人数:平成31年で32863人。現在はさらに増えています。

 

  


小児領域の職場って?

以前は、小児の言語聴覚士といえば病院がメインでした。最近は、特別支援学校や放課後等デイサービスでも言語聴覚士を多く見るようになってきました。領域的には「医療」「教育」「福祉」の3つがあります。放課後等デイサービスは「福祉」に位置づけられます。しかし、近年、医療的ケアが必要な子の数が増えているので「医療」面も求められることがあります。小児分野では、この3つが明確に区切られているわけではなく、重なり合っているイメージです。実際の職場としては下記の通りです。

 

・病院
・保健センター

・障害児通所施設
・障害児入所施設  

・児童発達支援センター
・放課後等デイサービス

・特別支援学校
・ことばの教室
・補聴器メーカー

 

病院は、小児科や小児病院でない限り、成人もみて小児もみるという感じです。
補聴器メーカーも同様です。しかし、メーカーによって小児に強い会社というのがあります。求人へ応募する際に確認を取った方が無難です。

  

www.hana-mode.com

 

 

求人サイトか?仲間内の情報か?

小児領域の就職件数が少ないって聞いたけれど本当?

「小児で働きたい!」と考えて養成校に入る人も多くいます。私が学生だった10年近く前は、クラスの1/2が成人分野を希望、残りが小児もしくは聴覚分野でした。その頃はまだ放課後等デイサービスはありませんでした。小児分野の求人数も少なかったです。さらに自宅から通えるところは数えるほどしかありませんでした。

 

なぜ少ないのか?

当時、小児分野は即戦力を求める傾向があったからだと思います。現に、今でも小児分野の求人は、「あの施設が言語聴覚士を募集しているよ。声をかけてみようか?」等の、仲間内での「口利き」が多い世界です。

 

求人サイトも増えています

最近は、転職や求人のサイト、雑誌にも小児分野の求人が出ています。特に放課後等デイサービスもいろいろあり過ぎてどこを受ければよいのか分からない・・・。社会福祉法人?NPO?民間の株式会社?どこがいいのやら・・・。

・この「分かりづらさ」を避けたい

・ある程度信用できる職場で働きたい

これらが仲間内での「口利き」で転職するケースが増えている要因だといえます。

 


卒業した母校を頼る手もある

 もしもあなたが既卒者だとしても、自分が卒業した養成校の就職課に相談をするという手があります。求人情報の中には「新卒」の求人以外にも「経験者」の求人が混ざっています。

施設側も、経験者が欲しいために、あえて養成校に求人を出すケースがあります。

なので「私が応募したら、在校生の求人が減ってしまうのでは?」と考える必要はありません。

もちろん在校生であれば、どんどん活用した方が良いです。

 

 

実習先に就職する

私が学生だったときは、このパターンで就職する人が多かったです。特に小児の施設は。実際に体験してみて、現場を見て、人を見て、就職を考えるというのは大いにありだと思います。

まれに、実習中にスカウトされるケースがあるようです。なかなかいないとは思いますが・・・。

 

 

社会福祉法人?NPO?一般社団法人?

社会福祉法人とは
社会福祉事業を行うことを目的として、この法律の定めるところにより設立された法人

厚生労働省HP

https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/shakai-fukushi-houjin-seido/01.html

 

NPO法人とは

様々な社会貢献活動を行い、団体の構成員に対し、収益を分配することを目的としない団体の総称です。したがって、収益を目的とする事業を行うこと自体は認められますが、事業で得た収益は、様々な社会貢献活動に充てることになります。

内閣府NPO
npo-homepage.go.jp/about/npo-kisochishiki/npoiroha

 

一般社団法人とは
事業目的(事業内容)に制限が無い団体。利益を出してはいけないのではなく、得た利益は法人の活動目的のために使わなければなりません。また、利益は社員に分配できないことになっています。

 

株式会社とは

株式を発行して、より多くの人々からお金を集め、そのお金で、世の中の人々に役立つようなモノやサービスを生み出していく。もうかったお金は、給料として、出資した「株主」に対するお礼として「配当」という形で支払ったり、もっと良いモノを生み出すために機械を買うために使ったりする。

 mana@bow
https://manabow.com/stock/chapter12/1.html

 

 

 ★NPOと一般社団法人の違い★

 NPOも一般社団法人も「非営利法人」です。

一般社団法人は原則としてどのような活動を行ってもOK。

NPO法人は「特定非営利活動促進法」という法で定められている「特定非営利活動」しか行うことができません。 

 

 

 

 就職や転職が有利になる資格ってあるの?

言語聴覚士の国家資格は何とか取れた。その他にも資格を取った方が良いのか?何か持っていたほうが就職に有利になるのではないか?と考える人もいるかもしれません。

実際に、言語聴覚士に付加価値を与える資格は下記のようなものがあります。

 


言語聴覚士以外はスキルアップと割り切るべし

言語聴覚士以外の資格は必要?
教員免許や保育士・幼稚園教諭、精神保健福祉士、介護福祉士などがあれば周囲から一目置かれます。まれに資格手当がつく職場もありますが、ほとんどは一目置かれるだけです。
その他に言語聴覚士や理学療法士、作業療法士には様々な「認定資格」があります。

 

1)認定言語聴覚士

日本言語聴覚士協会が2008年から作った制度です。
受験するためには、言語聴覚士として満5年以上の臨床経験があること、専門プログラムを受ける必要があります。いくつかの領域に分かれています。

・摂食嚥下障害領域
・失語・高次能機能障害領域
・言語発達障害領域
・聴覚障害領域
・成人発声発語障害領域

 

2)その他の認定資格

・日本摂食・嚥下リハビリテーション学会認定士(日本摂食・嚥下リハビリテーション学会)
・認定訪問療法士(日本訪問リハビリテーション協会)
・栄養サポートチーム(NST)専門療法士(日本臨床栄養代謝学会)
・日本口腔リハビリテーション学会認定言語聴覚士
・呼吸ケア指導士(日本呼吸ケア・リハビリテーション学会)
など、この他にも各学会が定めた認定資格がたくさんあります。個人的には呼吸療法認定士にも言語聴覚士がなれるとよいのですが・・・(2020/3/19現在×)。似た名前の呼吸ケア指導士であれば資格取得が可能です。

 

言語聴覚士の国家資格だけで充分に戦っていけます。

あとはやる気と、その時の自分の生活環境で無理のない範囲で取っていくのがよいと思います。一気にたくさんの資格をとっても、更新制のものだと、あとあと大変になってきます・・・。

 

 

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