風邪をひいても施設に通っていいの?
放課後等デイサービスには、何らかの障害を持つ子たちが通っています。
一年中、開いているので、寒い季節になると風邪をひく子も増えてきます。
では、風邪をひいても放課後等デイサービスに通ってもよいのでしょうか?
風邪をひく=学校を休む
という人が多いと思います。
しかし、放課後等デイサービスのような「障害児支援」では、親御さんがどうしても子どもを預けたいという場面も出てきます。
ては、風邪をひいたときはどうすればいいの?
施設を「休む」ルールは施設によって異なります。
・風邪をひいても「来てもいいよ」
・前日に発熱していたら「ダメです」
・医師のOKが出てからね
なぜ施設ごとに判断基準が異なるのでしょうか?
今回は、風邪をひいても放課後等デイサービスに行っていいの?という はなしです。
風邪といってもいろんな種類がある
ひとことで「風邪」といってもいろんなものがあります。
・流行り風邪
・中耳炎
・インフルエンザやコロナ
2つのパターン
一番問題になるのが、どのような施設に通っているか?です。
放課後等デイサービスには様々なタイプの施設があります。
「どのような施設か?」というのは「どんな子が通っている施設か?」ということです。
大きく分けると2つのパターンが考えられます。
・肢体不自由の子もいる施設
・発達障害の子だけの施設
子どもの障害や疾患によっては風邪などが重症化しやすい子もいるのです。
施設に通っている子が違えば、風邪をひいたときの対応も異なるのです。
肢体不自由の子もいる施設
肢体不自由とは「何らかの理由で歩くことができない」子たちです。
手足の問題以外もの、心臓や呼吸などの疾患や障害を持っている子もいます。
さらに障害や症状が重い子を「重症心身しようかまいしか
季節性の流行り病にも注意は必要です。わたしたちにとって身近なインフルエンザですが、実はインフルエンザは脳にダメージを与えることもある恐ろしい病気です。
人工呼吸器を使っている子もいます。使っていなくても肺や呼吸器系が弱い子もいます。そういう子が呼吸器系にダメージを負うと重症化してしまうケースがあります。命に係わることもあります。
発達障害の子だけの施設
肢体不自由児や重症心身障害児などがいない施設であれば、そこまで深刻に考えなくても大丈夫です。
通ってよいかどうかは、施設の判断に従ってください。
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施設や国のルール
お子さんの発熱や風邪症状などは、基本的に保護者の申告制です。
中には「黙っていればいいや?」と考える人もいます。
解熱剤で熱だけ強制的に下げたからOKと考える人もいます。
お子さんは大丈夫かもしれませんが、他の子たちにはどんな影響があるのでしょうか?
施設のルールに従うことが鉄則
施設によって感染症対策などの決まりがあります。
このようなルールがどんな施設にもあるので、確認してみてください。
もしも、知らなかったらスタッフに確認をとってみてください。
厚生労働省の基準もある
厚生労働省も感染症におけるルールを設けています。
これを基準に学校や施設に登校を決めているところも多くあります。
下記の2つは厚生労働省が出している「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」を引用したものです。「登校(園)基準」は次のようになっています。
学校保健安全法では、「発熱した後5日、かつ解熱した後2日を経過するまで。ただし幼児(幼稚園児、保育所児)においては、発症した後5日、かつ解熱した後3日を経過するまで」が、出席停止の目安とされている。抗ウイルス薬によって早期に解熱した場合も感染力は残るため、発症5日を経過するまでは欠席が望ましく、咳嗽や鼻6 汁が続き、感染力が強いと考えられる場合は、さらに長期に及ぶ場合もある。ただし、病状により学校医その他の医師において感染の恐れがないと認められた場合は、その限りではない。
症状のある間が主なウイルスの排泄期間なので、下痢、嘔吐症状が消失した後、全身状態のよい者は登校(園)可能であるが、手洗いを励行する。
厚生労働省HP「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」より
まとめとして
今回は、風邪をひいたら放課後等デイサービスに行ってもよいか?という話しをしました。
気をつけるポイントは2つ。
・重症化しやすい子も通っている施設なのか?
・感染するものか?
子どもに感染しなくても、スタッフにうつって、それが他の子にうつる可能性もゼロではないのです。
どうしてもお子さんを預けたい場合は、都度、施設に相談するとよいです。
黙って行かせる、なんてないようにしましょう。
良かったら参考にしてみてくださいね。