言語聴覚士は放課後等デイサービスで何ができる?

放課後等デイサービスで言語聴覚士(ST)としてできることを模索しています

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新型コロナウイルスと学童&放課後等デイサービス③「スタッフの悩み」

今回の新型コロナ対策と放課後等デイサービスの状況

学校休校の通達があってから1ヶ月がたちました。

長い長期休みの保育を行っている気分です。

しかも、子どもや大人の健康状態にも気を配るので、いつも以上に神経を使っています。

実際の放課後等デイサービスはどうなっているのか?

様々なタイプがあるので、これがすべて、とはいえませんが、一例として見て頂ければと思います。

 

 

現在の様子

突如、特別支援学校が休みになり何だか分からないまま春休み保育が始まったという感じでした。

これまでの春休み保育では、博物館などの室内系の遊び場へ行ったり、展望台で昼食をとったりしていました。


今年は、人込みを避けて保育活動を行わなければならないため、施設中心で過ごし、天気がよければ公園へでかける、という毎日でした。

少し大きめの公園は、どこも地域の子たちで混雑しています。


在籍している子のすべてが通ってくるわけではなく、子どもによっては全く来ていない子もいます。


 

自分が感染したらどうしよう

 

スタッフも電車通勤の人がたくさんいます。感染に怯えながら毎日電車に乗っています。

時差通勤や通勤方法を変える等の対策をとっていますが、それでも不安は大きいです。

自分が感染したら嫌だ


という気持ちもありますが、

それ以上に

ウイルスが自分を媒介して子どもたちにうつしたらどうしよう

という不安が強いです。

この考え方は、医療職、福祉職、学校関係者に多いのではないでしょうか。

自分さえよければ、ではすまされないのです。だから、適当なことはできない。



 

 

国の調査から見えてくること

 特別支援学校が休みの間も、多くの放課後等デイサービスが開所していました。その実施状況を厚生労働省が調査したものが公表されました。調査は、全国の放課後等デイサービスが対象です。3月2~6日という前半の数値で、同月10日に出されたものです。

下記の引用部分は、すべて公表データから抜粋
対象:都道府県・政令指定都市・中核市 (合計 125 自治体)

新型コロナウイルス感染症対策に伴う
学校の臨時休業下における放課後等デイサービスの実施状況について

https://www.mhlw.go.jp/content/000613409.pdf

 

 

 1)どのくらいの事業所が開所したのか?

① 開設している事業所

  7,330 事業所(回答事業所の約96%)※183事業所は閉所

② 午前中から開所している事業所:

  6,187 事業所で(回答事業所の約82%)

 

学校に通えない状態では、いつもと異なるスケジュールに応じられない子がたくさん出てきます。保護者が自分の仕事を休めないというケースもあるでしょう。

放課後等デイサービス側は、要望があればすぐに動けるようにするため、今まで通り開所したと考えられます。

子どもたちももちろん「子どものため」ではあるのですが、それ以上に「家族のため」



2)どのくらい通っているのか? 

③ 職員の配置基準を超えて児童を受け入れている事業所:

 1,138 事業所(回答事業所の約 15%)

④ 3月2日~10 日までに新規の児童を受け入れた事業所:

  854 事業所で実人数は 2,065 人

⑤ 3月2日~10 日までに利用日数を増やした児童がいた事業所:

  4,554 事業所で実人数は 16,609 人


放課後等デイサービスは、事業所の規模によって1日の利用定員数が決まっています。

その定員数を超えてしまうと、国からもらえるお金が減って(減算されて)しまいます。そのため、普段は子どもの通所日が特定の日や曜日に偏らないように調整しています。

今回、特例でその定員数を超えても減算はされないようです。


保護者は通所日でなくても子どもを出したい。

事業所側も減算がないなら受けてあげたい。

この需要と供給が合ったこともあり、受け入れの数が少し増えています。

しかし、意外と伸びなかった印象です。毎日、放課後等デイサービスに通うということは、集団の中で様々な人たちと合うため、感染のリスクはあります。そのため、子ども側も過剰に「通いたい!」と言ってこないのかなと思います。

 

⑥3月2日~6 日までの 1 週間で利用のキャンセルがあった事業所:

  6,284事業所で、延べ人数は 71,137 人

利用のキャンセルは想定の範囲内だったと考えられます。

現に、当日、少しでも体調が悪いとお休みにする子が多くいました。 

もちろん、すべての家庭がそういう感じではなく、体調がよくなくても放課後等デイサービスに出しちゃえ、というケースもありました。



新型コロナウイルス感染症対策に伴う
学校の臨時休業下における放課後等デイサービスの実施状況について

https://www.mhlw.go.jp/content/000613409.pdf

 



まとめとして


毎年、長期休みの保育は、あらかじめ活動の予定を立てておき、どう支援を行っていくのか?までを考えてから実際の保育に入っていました。

今回は、明日、どうなるのか?

という先の見えなさがあり、その日を何事もなく終えることで精一杯だったように思います。まさに自転車操業的。


また、放課後等デイサービスは、様々な障害や疾患の子がいます。

なかには、少しの風邪でも重症化してしまう子もいます。

スタッフが無理をして出勤しても、そういう子たちにうつしてしまう危険性はあります。

大人だけでなく、調子が悪い子が他児にうつしてしまう、という危険性も考えられます。

お互いに、自分さえよければと考えてしまうと、様々なところに迷惑をかけてしまいます。


保育の中身については、様々な対策の甘さ浮き彫りになっている、という感じがします。

ただ、言いたいのは、放課後等デイサービスのスタッフは、みんな頑張っている、ということ。まだ先は長いけれど。


参考資料(すべて厚生労働省HP内)

障害福祉サービス等事業所における新型コロナウイルス感染症への対応等について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00097.html

新型コロナウイルス感染症対策に伴う
学校の臨時休業下における放課後等デイサービスの実施状況についてhttps://www.mhlw.go.jp/content/000613409.pdf

新型コロナウイルス感染症防止のための学校の臨時休業に関連しての放課後等デイサービス事業所等の対応について(その5)
https://www.mhlw.go.jp/content/000608623.pdf

新型コロナウイルス感染症防止のための学校の臨時休業に関連しての放課後等デイサービス事業所等の対応について (その6)
https://www.mhlw.go.jp/content/000613409.pdf

学校の教育活動再開に関連しての放課後等デイサービス事業所等の対応について(参考資料)
https://www.mhlw.go.jp/content/000617104.pdf

新型コロナウイルス感染症防止のための学校の臨時休業に関連しての障害児通所支援事業所の対応について
(令和2年4月2日厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部障害福祉課事務連絡)

https://www.mhlw.go.jp/content/000618471.pdf

 

 

前回の話し

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