言語聴覚士は放課後等デイサービスで何ができる?

放課後等デイサービスで言語聴覚士(ST)としてできることを探っていくブログです

「非認知能力」と「認知能力」の違いは?子どもの発達に関係はある?

非認知能力って?認知能力とどう違うの?

最近よく耳にする「非認知能力」。「認知能力」は知的能力のことだから・・・。「非」が付くと・・・?今回は「非認知能力」について説明します。

「非認知能力」とはIQ(知能指数)などの数値ではかることのできない能力のことです。子どもがこの力を身につけることはどのようなメリットがあるのでしょうか?

 

 

認知能力とは?

「認知能力」とはいわゆる「知能」のことです。たとえば、

・言語能力
・論理能力
・数学的能力

特徴としては
各種テストで結果が数値として表せる
 ⇒ ex.IQ(知能指数)、偏差値など

学校の授業で重視されるものが多い
 ⇒ 言語能力(→国語)、数学的能力(→算数・数学)など

数値で表わされるので分かりやすく、点数が高いと「頭がいい子」「出来る子」というイメージがつきやすいのです。

 

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非認知能力とは?

一方「非認知能力」とは、やる気や気持ち、コミュニケーション力などをさします。大きく「自分」に関すること、「自分と他人」に関することの2つに分けることができます。


1)自分に関する能力

物に対する前向きな考え方や姿勢、成長や健康などに関係する力です。「対自的能力」とも呼ばれます。

ex. 意欲、自尊心、自己調整力、自立性、内的動機付け、忍耐力、自信

 

2)自分と他者との関係に関する能力

自分と他人、集団の関係性などの力です。「対他的能力」ともよばれます。

ex. 思いやり、心的理解、共感性、道徳性、向社会的行動、コミュニケーション力

 

 

認知能力

非認知能力

どんなもの

・知力
・学力

自分に関係すること
(対自的能力)

他者に関すること
(対他的能力)

例えば

・言語能力
・論理能力
・数学的能力

意欲、自信、自尊心、自己調整力、自立性、内的動機付け

思いやり、心的理解、共感性、道徳性、向社会的行動、コミュニケーション力

表し方

数値で表せる

数値で表しにくい

数値で表しにくい

 

 

「認知能力」「非認知能力」どちらが大切か?

ではこの「認知能力」と「非認知能力」。どちらが大切で、どちらを重視していけばよいのでしょうか?結果から行ってしまえば両方をバランスよくです。

 

障害児の場合は?

障害児でも同じです。障害児の保育、療育、教育でも、これまでは「認知能力」に重きがおかれていました。

障害がない子と同様です。数値で表わされるから分かりやすい。今後の方向性が立てやすい。という理由からです。

また、「しっかりとした教育を受ければ障害が治るんじゃないか?」という願いから「認知能力」を優先的に育てる支援が優先になっていました。

そのため、「もっと早くから始めれば、それだけよくなるはず!」という考え方が加速してきました。早期療育や超早期療育がそれにあたります。これらがダメというわけではありません。

 

例えば、食事の場合は、悪癖ががっちり身についてから支援を始めても、なかなか正しい食べ方が身につかないこともあるのです。なので、「食べ方」の支援は早くから行った方がよい場合もあります。しかし、すべての子が同じに早くから支援を始めないといけないとも言い切れません。

 

 

なぜ「非認知能力」の育ちが大切なのか?

食事の支援に関わらず、小さい頃から過酷な訓練を与えすぎて

・意欲を失う
・完全に受け身

という二次的な障害とでもいうべき状況になってしまう子もたくさんいるのです。

何事もやり始める前にはキッカケがあります。

興味・関心がある
自分で選択したい
達成感・満足感したい

このキッカケを育てるためにも「非認知能力」という視点が大切になってくるのです。キッカケ自体は小さいものです。しかし、いずれは人生にとって大きな力となるのです。

失敗しても再度チャレンジする力
モチベーションを持ち続ける力
他者のなかで生きていくための力

二次的障害を生まないためにも育んであげたい力です。

※子どもの症状や性格などを総合的にみて「認知能力」「非認知能力」のバランスを決めることが大切です。

 

 

子どもが能力を獲得する過程

子どもが様々な能力を身につけるまで、どのような流れをたどっていくのでしょうか?

子どもは、自分が興味を持ったことを実際にやってみて、繰り返していくうちに身についていくのです。

 

非認知能力とは

・ やる気や思いやりなど
・「非認知能力」は数値で表せない
・ 子どもを評価するとき埋もれがち

 

 

まとめとして 

今回は「非認知能力」について簡単に説明しました。

障害がある子もない子も使える考え方です。保育や教育でよく使われることばです。訓練も大切ですが、こういう視点も考えるようにしたいです。子どもの捉え方も広がるはずです。ぜひ参考にしてみてくださいね。