いろんな領域の発達段階をまとめてみました
発達は子どもを見るうえで欠かすことのできないものです。
なぜなら子どもの現状を捉えるときの指標となるものだからです。
発達にはたくさん種類があります。
・からだの発達
・知的発達
・ことばの発達
・食べる力の発達
それ以外にもあります。
種類が多すぎて頭がこんがらがってしまいますよね。
しかし、すべての発達段階を覚えている人なんていません。
安心してください。
発達のだいたいの流れをつかんでおいて、時々細かい年齢などを確認すればよいのです。
今回は、様々な発達段階(年齢)をまとめてみました。
必要なときに活用してください。
身体の発達
2つに分けられます。
◆粗大運動(そだいうんどう)
⇒ 体の大きな動き
ex.立ったり座ったり、体幹を保ったり
◆微細運動(びさいうんどう)
⇒ 手先の動きなど
ex.物を持つ、つかむ
粗大運動の発達
微細運動の発達
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知的な分野の発達
知能が関係する領域です。
「知的」とはものごとの考え方、問題解決、学習などの精神的な活動を指すことばです。
知的な力は、生活やことば、思考など様々な能力の土台となるものです。
知的発達
知的の発達とは、生活するうえで、様々なことを判断して処理していく力のことです。
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遊びの発達
遊びにも発達があります。
一人で遊べるようになってから、他児とも上手に遊ぶことができるようになります。
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感覚器の発達
感覚器とは目や耳のことです。
生まれてすぐに機能しているわけではありません。
意外に思われますが、徐々に見えるように、聞こえるようになってくるのです。
耳の発達
耳の聞こえの発達には2つの種類があります。
・聴力
⇒ どのくらいの音が聞こえるか?
・聴覚
⇒ 音の意味が分かるか?
聞き分けられるか?
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目の発達
目の発達にも2つの種類があります。
・視力
⇒ どのくらい見えているか?
・視覚
⇒ 見て理解できるか?
見分けられているか?
食事に関する発達
食べることに関する発達です。
意外と見落としがちな領域なので押さえておくと介助の助けになります。
歯は徐々にはえてきます。
何となくの順番はありますが、個人差がとても大きいです。
食べる機能の発達
はじめは母乳を飲むだけだった子が固形物を食べられるようになっていきます。
舌や口唇などを使うのが上手になっていくからです。
それらの力を獲得していくことが「食べる機能の発達」なのです。
乳歯の発達
永久歯の発達
ことばの発達
ことばは特に個人差の大きい発達領域です。
1歳前から話しはじめる子もいれば、3歳になってようやく話し始める子もいます。
この表に書かれた項目及び年齢は『図解 言語聴覚療法技術ガイド| 株式会社 文光堂 P.697-698より引用しました。
※「津守・稲毛式 乳幼児精神発達診断」「LCスケール」「KIDS 乳幼児発達スケール」などの発達年齢にもとづく
読み書きの発達
読み書きの発達は、手や目の動き(発達)も大きく関与します。
書くまでにもたくさん手を使うことが欠かせません。
読み
書き
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参考資料:1日に必要なもの
様々な計算方法がありますが、ここでは一般的に使われているものをあげます。
子どもの状態や障害・疾患などによっても変化します。
特に肢体不自由児は健常児と異なるので注意が必要です。
エネルギー量
水分量
まとめとして
発達の本もたくさん出ています。
いろんな本を見るのは疲れてしまうと思います。
今回は「発達段階」について紹介しました。
これで頭の中も少し整理できましたでしょうか?
忘れた頃にまた確認してみてください。
よかったら参考にしてみてくださいね。
参考資料
◆ハピニィ 乳幼児健康診査の手引
https://www.hapiny.niigata.jp/download/h27_kennsinn_syuusei5.pdf
◆子ども家庭総合評価票 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/sisetu/musashino/22/syakai/sodachi_sodate07-2-06.pdf
◆感覚器の成長・発達
バイオメカニズム学会誌,Vol. 32, No. 2 (2008)
◆小児の摂食嚥下障害