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二語文と二語連鎖は違うの?一語文や多語文は何歳から出る?

語連鎖は何歳から?一語文、二語文、三語文、多語文の違いは?

 

最終更新:2020.12.27

 

子どもは1歳くらいにことばが出るようになります。しかし、いきなり文章でしゃべるわけではありません。まずは「ママ」「ブーブ」のような単語でポツポツと言い、徐々に「ママ 抱っこ」「白い ワンワン いたね」と文が長くなってきます。

このとき使われる「〇語文」「〇語連鎖」ということば。これらは同じものなのでしょうか?

今回はそれぞれの違いを説明していきます。

 

 

 

「〇語文」と「語連鎖」の違い

 

さっそく違いをみてみましょう。

 

 詳しく説明していきます。

 

 

 

語連鎖とは?

 

語連鎖とは、2つ以上の単語をつなぎあわせることです。これによって、相手に伝えることができる内容が増えます。

 

・「○語連鎖」と「○語文」は同じ意味
 (ex.2語連鎖=2語文)

・知っている語彙が増えると語連鎖をつくりやすくなる

 

 

一語文 (1歳ころ)

 

単語を単独で言うことを一語文と呼びます。

目の前にあるものの名前をただ声に出して言っているだけではありません。物の名前を表すだけではなく、要求や動作に伴うもの、感情を表すこともできます。

 

一語文の機能

 

 

二語文 (1歳半頃)

 

単語を積立つ組み合わせたもの(語連鎖)。2語であれば2語連鎖

 

ex.
「ママ ここ」
「ワンワン あっち」


・知っている単語:50語
・二語文は単語を順番に2つ言うだけではありません。明らかに単語と単語をくっつけて言います。
・語順は、私たちが使っているものと同じで「主語→動作語(もしくは目的語)」という順番になっています。
・この頃から「これ何?」という質問が増えてきます。

 

 

多語文(2歳ころ)

 

単語を3つ以上つなげた文。3語連鎖。

ex.「大きい 赤い 帽子」


・知っている単語:200~300語
・多語文(たごぶん)は三語以上の文はのことです。四語文以上のときに使う人もいます。
・2歳を過ぎるとせつぞくしをつかうようになってきます(ex.「それで」」「でも」)。

・この頃から助詞をなんとなく言ったり真似たりすることができる。しかし、実際に理解して使えるようになるのは4歳を過ぎてから。


その後、3歳には1000語、4歳には1500語

 

 

助詞を使い始めるのはいつからか?

 
助詞は早くから使うようになりますが、しっかりと使えるようになるまで長い年月がかかります。実際に使いこなせるのは5歳以降と言われています。

 

 

助動詞を使い始める年齢

 

日常的によく使われる助詞は、だいたい何歳くらいから出始めるのでしょうか?

 

・「です」「ます」という係助詞の使用は、2歳後半~3歳後半にかけてできるようになってきます。

・「が」「を」などの格助詞の使い分けや理解は3歳後半以降です。

・助詞を手がかりに文章を理解するのは5歳以降です。

 

ポイント!

2歳後半~3歳後半
⇒ 「です」「ます」という係助詞

3歳後半~
⇒ 「が」「を」などの格助詞の使い分けや理解ができる

5歳~
⇒ 助詞を手がかりに文章を理解できる

  

文と文をつなげるときには

・「だから」
・「でも」

などの接続詞が必要。接続詞を使うようになるのが4歳代以降です。

 

  

語彙を増やすために

 

1歳ころからことばが出て、2歳代には多語文が出始めます。この時期は、ことばの発達がめまぐるしい。このころのことを言語の爆発期と呼びます。

 

ポイント!

言語の爆発器
子どもは、ことばを覚えるとき、一気に語彙数が増える時期がある

1歳くらい⇒ 10語
2歳くらい⇒  300語
3歳くらい⇒  1000語
4歳くらい⇒  1500語
5歳くらい⇒  2000語
6歳くらい⇒  2200~ 3000語

※個人差が大きい

 

 

 

どのようなことばが覚えやすいか?

子どもは、どんな時に、どのようなことばから覚えていくのでしょうか?

たとえば、子どもがまだ乳児であるときに

・親が言う機会が多いと、その物の名前は早くに覚えやすい
・こどもの身体に触れながら言うことで、音を記憶しやすい

という報告もあります。

 

  

語彙数が増えること

理解していることばが増えると、その単語を組み合わせて文を作りやすくなります。

諸説あるのですが、言える単語が50~100語を超えると二語文がみられるようになってきます。個人差が大きいです。

100~200語を言えて、はじめて二語文も言えるようになる子もたくさんいます。

 

 

組み合わせを増やすために

二語文とは単語の組み合わせ。この組み合わせの種類はどのように増えていくのでしょうか?


二語文を言い始めたころは

「これ ボール」といった「これ+名詞」
「トラック遊ぶ」という「名詞+動詞」

というパターン化されたものが多いです。

 

理解が進んでいくことで、少しずつ組み合わせも増えてきます。

2歳代には「白い猫」のような「形容詞+名詞」も出てくるようになります。

 

 

まとめとして

今回は「〇語文」「〇語連鎖」について説明しました。

 

・語連鎖は複数の単語をくっつけたもの

・〇語文は単語が〇個ある文のこと。

 

同じ意味です。

 

一語文は単語を使うという意味なので、ことばを話し始める(始語)の1歳~。二語文は1歳半~、多語文は2歳~です。

個人差が大きいので「1歳半なのにまだ一語文だわ」と過度に焦る必要はありません。

子どもと一緒に、同じものを見て、同じもので感動して、楽しい経験を積み重ねていくことが大切です。この経験が結果的にことばの発達を促していくのです。

   

 

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