言語聴覚士は放課後等デイサービスで何ができる?

放課後等デイサービスで言語聴覚士(ST)としてできること、役割を探っていくブログです

加工ができる調理セットの紹介!ちゃんと定価を知っておけば騙されない!

外出先でも使える「食事加工グッズ」オススメは?

手軽に持ち運びができて、高価でない加工用の調理グッズを探している方へ。

 

食べる機能がうまく育っていなかったり、口の形状が変わっている子の場合、上手く食べられないことがあります。

障害のない子と同じものを食べさせてあげたい。

せめておやつだけでも。

そう考えることがあるかと思います。

しかし、大人が食べるものと同じものをあげてしまうのは事故につながりかねない。

そういうときは軟らかくしたり、まとまりをよくしたりすることで食べやすく加工をすればよいのです。

今回は、手軽に加工できる便利なグッズを紹介しつつ、損をしないグッズの買い方を紹介します。

 

 

  

この記事の内容 

調理セットを使って食べ物を加工する

・調理セットはどうやって使うのか?
・どんなものができるのか?

 

 

簡単に食べ物を加工できる!

食べる機能が充分に育っていない子は、学校の給食でも中期食や後期食といったものを食べていることが多いです。 

学校なら調理師や栄養士の人たちがちょうどよい状態に加工してくれます。

しかし、家でやるのは難しいときがあります。

 

・家にいるけど忙しい
・外出先ではミキサーを使うことができない

というときもあります。


私は障害児施設で働いている言語聴覚士(ST)です。

普段からおやつや食事の加工をしています。

外出先や加工の量が少ないときには、離乳食の調理セットを使っています。

なぜなら簡単にできるからです。

 

様々な種類が売られています。

オススメは Richell(リッチェル)の「離乳食調理セットEです。

 

 

この調理セットのメリットは

外出先でも使える
時間短縮になる
外見も可愛らしい

などがあります。

 

アルファベットはセットの内容の違いです。

私のおすすめはEですが、それ以外にもいろいろなタイプがあります。

 

 

どのようなセットか?

本来は離乳食をつくるためのものです。

電子レンジで簡単にお粥をつくることもできます。

 

セットの内容は

・電子レンジおかゆクッカー(310ml)
・スプーン(10ml)
・小分けパック(50ml×3個)

・おろし器
・こし器
・すり鉢、すり棒
・レシピブック

 

注意!

この商品は発売終了になってしまいました。

セットは売られていませんが、単品なら買うことができます。

※メーカーで販売終了となった商品は変に値段が上がりやすいです。要注意。

 

 

手元調理をしてみよう

このなかから
・お粥クッカーの皿
・スプーン
を使います。

これで障害を持った子の手元調理をすることができます。

それではスナック菓子の食形態を下げていきましょう。

食形態とは?

食材の硬さや大きさ、粘度を変えて食べやすくすることです。

みんなと同じものを食べさせたいとき、食形態だけ子どもに合ったものに加工するという手があります。

 

たとえばカルビーのかっぱエビセン。

まずは皿にエビセンを入れます。

それに水かお湯を加えます。

スプーンで潰します。

これでペースト状のエビセンが出来上がりました。

 

子どもに合わせて、このペーストにとろみ剤をいれてまとまりをつけることもあります。

 

 

味が変わってしまうとき

水を入れるので、どうしても味が薄くなってしまいます。

味が全然しないのでは子どもがかわいそうです。

その際、塩分の取り過ぎには注意しながら、ちょっとだけ塩を足してもよいかと思います。

 

子どもによっては、粒がない状態にしないといけないケースもあります。

その場合はセットに含まれている網状のこし器を使ってこすとよいです。

 

ペーストだと見た目もよくないので、お皿や盛り付けを考えると喜んでもらえます。

 

 

子どもに合った加工をしよう

一般的におやつの加工のコツは細かく刻むのではなく軟らかくまとまりをつけることです。

これで食べやすさが増します。

ベタベタにしてしまうのは逆効果。

のどに詰まってしまいます。

それだけはご注意ください!

 

加工方法の例はすべての子に当てはまるわけではありません。

学校や未就学施設ではどんな形態の給食を食べているのか?

それを基準に考えると分かりやすいです。

 

 

ネット通販で損をしないために

ネット上には無数の店舗があります。

すべての店が良識的とは言い切れないのが現状です。

ちゃんと定価で販売しているとは限りません。

下記はひどい店の例です。

実際にある店舗です。

 

だまされるな!

◆トライ 調理もできる離乳食カップ

販売価格(税込): 1,100 円

⇒ 3,377円&送料別で販売している店もあります!3倍以上!

 

◆電子レンジ用おかゆクッカーR

販売価格(税込): 990 円

⇒ 3,210円&送料別で販売している店もあります!3倍以上!

 

いくらで売るかは自由かもしれません。

しかし、買い手が知らないで損する必要はありません!

しかも福祉用品で儲けようなんて。

なんだかさみしいです。

 

騙されないために

では損しないためにはどうすればよいのでしょうか?  

対策としてはいくつかあります。

ネットで検索して目についた店ですぐに買わない

楽天やAmazonなどで一度検索をかけてみる

(商品名で検索する)

検索の結果が出たら「価格順」に並び替えてみる

 

★amazonはこちらで検索をどうぞ ↓

★楽天はこちらから検索をどうぞ ↓

 

 

まとめとして

今回は障害児施設などで食事を提供するときに便利な「調理&加工グッズ」を紹介しました。

ポイントは2つ。

子どもの食べる力に合った加工を

商品の定価を知って損をしない

子どものために頑張っている人が損をする必要はありません。

よかったら参考にしてみてくださいね。

 

www.hana-mode.com