子どものための介護食・嚥下食・とろみ剤
世の中には「介護食」「嚥下食」がたくさんあります。
しかし、それらは高齢者を対象にしたものが多いです。
そのため、子どもの味覚には合わず、嫌がることがあるのです。
今回は食べることの専門家である言語聴覚士(ST)からみてオススメできる介護食・嚥下食を紹介します。
介護食・嚥下食とは
子どものなかには障害や疾患が原因となって上手く食べられない子がいます。
・肢体不自由児
→身体の動きに制限があるため、うまく食べられない
・身体のつくりの問題
→嚥下の通り道に問題がある
口〜喉〜食道〜胃の道が塞がっていたり、細かったり、動きにくかったりする場合です。
食べる機能に何らかの問題がある子が
・安全に
・しっかりと栄養をとって
食べるためのものが介護食・嚥下食と呼ばれています。
◆ たぬきうどん
⇒ 優しい味で子どもにも◎
◆ あいーと「弁当シリーズ」
⇒ 味によっては◎
高カロリー食
意外と出番が多い高カロリー食。
「なんで?」と思われるかもしれません。
上手に食べられない子の中には
・食べたけれど吐いてしまう
・少量ずつしか食べられない
・嗜好や感覚の問題がある
というようなケースがあるのです。
◆ えねぱくゼリー
⇒ 大人が食べてもおいしい!
◆ アイソカルゼリー
⇒ 味によっては子どもも◎
とろみ剤とは
水分は固形物と比べると喉の奥へと落ちていくスピードが速いです。
この速さに適応できないとムセてしまいます。
とろみ剤とは水分の進む速さを遅らせるためのものです。
様々な種類のとろみ剤が販売されています。
なかには
・粉っぽい
・苦い
・とろみがつきにくい
などのデメリットとなるものがあります。
買ってみて失敗!というのはよくあります。
そんな失敗を減らすためにもオススメのとろみ剤を紹介します!
◆ トロミアップ パーフェクト
⇒ どんな液体でもだいたいOK!味の変化も少ない!
◆ スベラカーゼ
⇒ とろみ剤ではなくゲル化剤。どんなものもプリンみたいな硬さになります。
似ているものがたくさん出ています。
しかし、この領域では「スベラカーゼ」が一番です!
いろんな職種がオススメしています。
◆ まぜてジュレ
⇒ ジュレを作る粉です。
実際はジュレ状~ゼリー状まで幅広く作ることができます。
いろんな味が出ているのも◎
その他
介護食・嚥下食以外にオススメのものを紹介します。
食事介助で役立つものをあげていきます。
調理器具・グッズ
番外編として嚥下食の加工グッズです。
家で加工する器具はあるけれど外出先で使えるものがない・・・
ここでは家でも外でも使える加工グッズを紹介します!
◆Richell 離乳食調理セット
⇒ 家でも外でも簡単に加工ができるセットです。
ご飯にもおかずにも使えるのが◎
まとめとして
オススメの介護食・嚥下食・とろみ剤などを紹介しました。
実際の障害児施設でも使いやすいものばかりです。
いろいろ試してみて、味も食形態も子どもに合ったものをみつけて、安全に楽しく食べられることを願っています。