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障害を持った子の食事介助③「見守り・一部介助」

見守り、一部介助について

障害を持った子の食事介助は、全介助ばかりではありません。特に肢体不自由児以外の子にも多い支援「見守り・一部介助」の話しです。

 

食事の見守りって?

自分で食べられているので介助をする必要はない子もたくさんいます。しかし、そういう子でも「見守り」は必要です。ただ食べているのを見ているだけではダメです。ポイントは

 

・一度に口に入れる量(一口量)は多過ぎないか?

・食べるスピードが速すぎないか?

・丸飲みになっていないか?

・姿勢が崩れていないか?

・その他(盗食など)

 

などをチェックして、必要があればさり気なく止めたり、声をかけたりしていきます。

時々、子どもが食べている子の横で、夢中になって連絡帳を書いているスタッフがいます。その子が食に関して何も問題がなければよいのですが、そうでなければ、しっかりとその子の食べる様子はみておくべきです。

このような、スタッフのよそ見は、食事の事故のリスクが高まります。注意が必要です。

 

 

一部介助って?

「一部介助」も何だかよくわからないことばだと思います。

「部分介助」というときもあります。

食べるための一連の動作のどこかを他者に手伝ってもらう必要がある状態です。

全介助ではないけれど、どこかしらに介助は必要ということです。

・食材を小さく切ってもらう

・魚の骨を取ってもらう

・スプーンに乗せてもらう

等の間接的なものがあります。その他にも、自分でスプーンを持てるが肘の介助だけしてもらう等、直接的な身体介助もあります。

 

 

食具と身体の動き

食事介助と聞くと、全て支援者が食べさせる「全介助」を思い浮かべると思います。しかし、子どもによっては「見守り」や「一部介助」の場合もあります。

この一部介助で話題となりやすいのは「スプーンなどの、食具の使い方」だと思います。

食具の使い方は「手(の操作)の発達」と大きな関係があります

食物に狙いを定めて、握ったスプーンですくう。握り方にばかり目が行ってしまいがちですが、身体全体の使い方を見ていくことが大切です。

「すくう動き」をする時には、本来であればスプーンを持った手の「外から内への動き」によって身体が後ろに逸れてしまいます。

私たちは無意識のうちに、身体が前後に動かないよう自分で調節(保持)しながら食べているのです。

障害を持ったお子さんは、ここが苦手なためにうまく食べられない子もいます。

“すくう”という動作は実に曲者なのです。

 

 

目の使い方

また、手を使うことは同じくらい「目の使い方」が大切です。

乳児期の初めの頃は、手と目を一緒に使うことができません。

日常的に様々な経験を繰り返すことで、目を使いながら(見ながら)手を使うようになって、徐々に自分の動きを調節しながら食べることが出来るようになります。

そのため、物を見ないお子さんに、スプーンの使い方を練習させても成果が上がりづらいと思います。

何度も繰り返し正しい持ち方を練習させる、というのでは、食事自体が嫌いになってしまいます。

では、どうすればよいのか?

遊びの中で、手や目を使う動きが出るようなものを取り入れてみるのがスマートだと思います。

例えば、砂場遊びで、スプーンのようなものを使って砂をコップや茶椀などの容器に入れてみる、などが考えられます。バケツよりも実際の食事で使用するカップ等の大きさのものがよいです。

 

 

  

 

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障害を持った子の食事介助④食べる機能の順番

hana-mode.hatenablog.com

 

2017年2月4日投稿