言語聴覚士は放課後等デイサービスで何ができる?

放課後等デイサービスで言語聴覚士(ST)としてできることを模索しています

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障害児施設の新人スタッフが悩みやすいこと。放課後等デイサービスで新人をどう育てていくのか?

「子どもが私と遊んでくれない」

放課後等デイサービスで働き始めたばかりの新人スタッフやボランティアさんが感じることが多い悩みです。子どもに近づくと逃げられてしまう。遊びの場面が多い放課後等デイサービス。こんな悩みが続けば「これからやっていけるかしら?」と不安は増すばかりです。

今回は、新人スタッフの悩みについて。かつて「新人だった」先輩が、どのように新人をフォローできるかについて考えていきたいと思います。

 

新人スタッフがぶつかる問題

新しく入ったスタッフは様々な問題にぶつかります。今回は「子どもが私と一緒に遊んでくれない」という悩み。つらいですよね。スタッフ間の人間関係もしっかりと出来ていない時期にこの問題が起こると、どうしてよいのか分からなくなると思います。私もそうでした。

 

この問題でポイントとなるのは、大きく分けると下記2つに分けられます。

・自分の働きかけはその子に合ったものだったのか?

・他のスタッフがうまくフォローできていたか?

 新人スタッフがこの問題にぶつかるとき、だいたいこの2つの要因が関わっています。

 

 

自分の働きかけはその子に合ったものか?

まずは「新人スタッフ側の問題」です。

子どもによって発達段階が異なります。大人からの声かけや提案が難しすぎると、その内容を理解することができません。興味も持てないので離れていきます。

また、注意が大人に向いていたかどうか?という問題もあります。ADHD(注意欠如・多動性障害)でない子でも、注意を向けづらかったり、逸れやすかったりするケースはあります。声掛けの原則として「子どもの注意をこちらに向けてから」というものがあります。

障害があろうとなかろうと子どもは大人の言う通りにはなりません。さらに、障害児保育とは「大人の言うことを聞かせるようにすること」ではありません。これを覚えておくと、働いているときに少し心に余裕ができるはずです。

 

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他のスタッフがうまくフォローできているか?

次に「先輩スタッフ側の問題」です。

先輩スタッフが子どもと遊ぶのに夢中で、新人スタッフが置いてけぼり、というケースがあります。これは意外と多いです!先輩スタッフに悪気はないのですが配慮が足りません。

1人もしくは2人の子どもに対してスタッフ1人が担当して保育を行う「担当制」の場合、問題は顕著になります。新人スタッフが担当する子を先輩スタッフが取ってしまうと、新人スタッフは何をやっていいのか分からなくなくなってしまいます。

先輩スタッフは子どもと新人スタッフを一緒の遊びに巻き込む流れを作る。これがフォローです。

 

 

子どもの考えを先読みする

活動中、子どもは自分にとって「楽しい!」「安心できる!」というスタッフの元に寄っていきます。これは「面白いことをしてくれる」という他にも「見慣れたスタッフだから安心できる」という意味合いも含まれています。

長年、子どもと一緒に活動をしてきた先輩スタッフであれば、その子の性格や物の見方はある程度、予測が立つと思います。

「今は一人遊びしているけれど、この遊びで誘えばついて来てくれるはず」
「こういう遊びだったらこういうアプローチなら受け入れてくれる」

 そういう情報を新人スタッフに伝えていく。もしくは、上手くいくよう流れを作るのです。子どもの動きや考えを先読みするとともに、新人スタッフの動き方にも思いを馳せるのです。

「障害児分野で働くのは楽しい」
「この施設でずっと働きたい」

自分が働いている事業所で、新人スタッフがそう考えてくれたら最高ですよね。このような丁寧なフォローを行っていくことで変わることはたくさんあります。

 

 

放課後等デイサービスで働いてくれる人材は貴重です

「自分(先輩スタッフ)ができるんだから、あなた(新人スタッフ)も同じようになるべき」という考えでは、間違いなく止めていきます。障害児分野に初めて足を踏み入れてくれる人なら、なおさらです。

子どもに優しくできるんだから、新人スタッフにも優しくできるのではないでしょうか?放課後等デイサービスでは、万年人手不足な事業所が多いと思います。そんな中でも年に数人の方がアルバイトやボランティアで参加してくれています。スタッフに対して厳しくすることだけが指導ではありません。この機会に、新人スタッフに対する「優しさ」をもう一度考えてみてはいかがでしょうか?