読んでもらいたい「児童発達支援」の本とは?
児童発達支援が どんな福祉サービスか知っていますか?
「児発(じはつ)」と呼ばれることもあります。
どんな子が対象で、どんな支援をする場所なのでしょうか?
また、児童発達支援で働いている人、もしくは これから働きたいと考えている人が読むと役に立つオススメの本はあるのでしょうか?
ここでは「児童発達支援」に関する本を紹介します。
児童発達支援とは?
そもそも、児童発達支援とは、どのようなサービスなのでしょうか?
難しいので簡単に言いいます。
何らかの障害や疾患を持った子たちが療育を受けるところです。福祉サービスの一環で、小学校に上がるまでの間、通うことができます。
療育とは、それぞれの子どもの発達の状態や特性に合わせて、支援や援助を行うことです。今、困っていることの解決や将来の自立に向けて学んでいく場です。
早くから療育に通うと、似たような状況の仲間ができることもメリットのひとつです。
放課後等デイサービスとの違いは?
似たようなサービスに「放課後等デイサービス」というものがあります。
「児童発達支援」とは何が違うのでしょうか?
一言で言ってしまえば子どもの年齢によってサービスが異なるのです。
・児童発達支援 ⇒ 0歳から5~6歳(未就学児)。小学校に上がるまで。
・放課後等デイサービス ⇒ 6~7歳~18歳(学齢期)小学生~高校生
本の紹介①「これから働きたい人向け」
ここでは、児童発達支援を知りたい人向けの本を紹介します。
分かりやすく書かれていて、比較的 浅く広い内容のもの(良い意味で)を集めました。
障害のある子を支える児童発達支援等実践事例集
「児童発達支援」ってなんだろう?何をする場所なんだろう?という人たちにオススメできる本です。
児童発達支援の すべてが書かれているわけではありません。しかし、実例が満載で分かりやすい本です。経験が浅い人や未経験の人、学生向け。
実際に働いている人でも、今の支援の方法を振り返りたいときに読んでも◎。
「どういうものなのか?」というのが知りたいなら「実践」を書いた本を読むのが一番です。施設によって やり方は違うかもしれません。しかし、目指すところは同じはずですから。
「この子の願いをわかりたい」からはじまる療育
「知的障害」や「肢体不自由」など、障害種別に子どもがどのような療育を受けているのかが書いてあります。
児童発達支援についても書かれています。
概論的な本です。実践よりも大枠を知りたい人にオススメの本です。
障害児通所支援ハンドブック新版
本の紹介②「実際に働いている人向け」
上記でオススメしたものは入門編です。
実際に働いている人は、もっと、つっこんだ内容のものが欲しいはずです。
支援や目標に焦点を当てた本を選んで紹介します。
児童発達支援のための個別支援計画の作成と実践
児童発達支援とともに放課後等デイサービスについても書いてある本です。
支援では「ポーテージ プログラム」に沿ったものが紹介されています。
・実践報告(児童発達支援&放課後等デイサービス)
・ガイドライン(児童発達支援&放課後等デイサービス)
様々な内容が含まれており、盛りだくさんな本となっています。
※出版は2021年8月です。ガイドラインがかわっていないか確認することも大切です。
・児童発達支援ガイドライン(厚生労働省HP)
・放課後等デイサービス ガイドライン(厚生労働省HP)
児童発達支援実践の教科書
本の紹介③「保護者支援の本」
就学前の支援では、学齢期と比べて親御さんと関わる機会が多くあります。
その時に役に立つ本を紹介します。
数ある中から「これは自信をもって紹介できる」という本を選びました。
Q&Aで考える保護者支援
保護者に対してどのように支援をしていけばよいのか迷いますよね?
いろんなタイプの親御さんに、どうやって寄り添っていけばよいのでしょうか?
そんな悩みを Q&A 形式で紹介してくれています。
この本ではいわずと知れた言語聴覚士(ST)の大御所、中川 信子先生の著書です。
内容も実践に沿っていますし、イラストもかわいくて読みやすい本。オススメです。
まとめとして
今回は、児童発達支援に関するオススメの本を紹介しました。
これから働きたい人も、すでに働いている人も、読んでみると いろんな気づきがあるはずです。
これからの支援に役立つはずです。
放課後等デイサービスで働いている人も、普段、自分と関わっている子たちが就学全はどんな療育を受けていたのか?を知るチャンスにもなります。
よかったら参考にしてみてくださいね。