言語聴覚士は放課後等デイサービスで何ができる?

放課後等デイサービスで言語聴覚士(ST)としてできることを探っていくブログです

子どもに「早くして!」と怒ってしまう。どうすればいい?助けて!

子どもに「早くして!」と言いがち。

子どもは何をするにもゆっくりです。それを大人が見るとついつい口をはさみたくなってしまうこともあります。

早くご飯を食べてほしい
次の行動に移ってほしい

「早くして!」と思う場面はたくさんあります。でもこれは完全に大人の都合です。子どもが大人の都合に振り回されている状況なのです。

だったらどうすればいいの?

今回は、「早く!」と感じる原因と対策を説明していきます。育児のはなしになりますが、障害を持った子への支援でも同じ考え方ができるので記事にしました。

 

 


本当は言いたくない

 

誰だって子どもにクドクド注意なんてしたくありません。

「早くして!」と親から言われて、実際に子どもがスピードアップする場面なんてほとんどありません。このことは親自身が一番よく分かっています。

でも言ってしまう。

しかし、育児でイライラしているからと言って、育児を楽しいと感じないわけではありません。大人だって子どもにやさしく接したいのです!

 

 

 

イライラしてしまう原因

 

株式会社オウチーノが「育児ストレス」に関する実態調査(2015年)を行いました。子どもに対してイライラする原因で最も多かったのが「子どもが言うことを聞かないから」というものでした。データ自体が古いのですが、親の感じることは今も昔も同じです。

株式会社オウチーノ
「育児ストレス」に関する実態調査 より
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000047.000014097.html

 

 

なぜ「早くして!」と思うか?

 

ではなぜ大人は子どもを急かしてしまうのでしょうか?原因として考えられることはいくつかあります。

・子どもの「発達状況」がよく分かっていない
・子どもの「性格」を考慮していない
・大人自身の「心の余裕」がない

 

 

対処法


原因に対する対処法というか考え方、乗り越え方を説明していきます。

 

子どもの発達を知る

⇒ 子どもは年齢によって考え方や行動の特徴があります

たとえば、3歳児くらいだと、自分が悪いことをしたとしても自分からそれを親に言うことはありません。相手に何かを伝えるときでも自分の理想が混ざってしまいます。これは嘘つきでも卑怯者でもありません。そういう年齢なのです。他の子もそうです。

 

「発達」という視点を持とう

 


子どもの性格を把握

⇒ よく観察してからでないと動けない子、他のものに注意が向いていて指示を聞いていなかった子など、子どもにも大人と同じように性格があります。子どもは未完成な人間なのではなくて、小さいだけで立派な一人の人間なのです。

 

もう一度、子どもの性格をじっくり考えてみる

 


大人が心の余裕をもつ

⇒ 大人も忙しいとき、自分の仕事や家事人間関係などがうまくいっていないとき、そんなときは無意識的に子どもにあたってしまっている可能性があります。大人が心の余裕を持つ。難しい場合もあるかもしれません。でも「いま、わたしは心に余裕がないな」と自分で確認するだけでも違ってきます。


急がなくても大丈夫なようにあらかじめ準備しておく

 

 

「知ること」が大人も子どもも救う


育児や支援の考え方、
子どもの捉え方、
大人自身の感情

など「今どうなっているか?」を知ることによって

冷静になれます。そうすると対応策を考える余裕が出てきます。

状況の改善につながるのです。

 

 

障害児への支援にも同じことがいえる

障害を持つ子に対しても同じです。

「早くして!」と思うことはあります。

しかし障害があってもなくても考え方は同じです。

 

子どもが早くできないには理由があります。

・発達段階
 ⇒ 指示の内容や状況が理解できない

・子どもの特徴
 ⇒ 性格、障害特性、身体制限

・大人の余裕のなさ
 ⇒ 支援者の問題、施設側の問題

 

支援者が置かれている状況によっても心の余裕は違ってきます。

目の前にいるのはどんな子どもなのか?

これを忘れないように支援や援助を行っていくことが大切です。

怒っても仕方がない。怒るエネルギーがあるなら、その子の発達が少しでも進む方法を考えたほうがお互いのためです。

 

 

まとめとして

今回は、子どもに「早く!」と急かしてしまう。大人はイライラしてばかり、というはなしをしました。

大切なのは目の前にいる子どものことを知ろうとする努力です。努力というと義務っぽく聞こえてしまいますが、ようは歩み寄ることができるか?ということです。大人は自分の心の状態を把握したうえで子どもと関わっていくとよいのです。

大丈夫。あなたの味方は必ずいます。

よかったら参考にしてみてくださいね。

 

 

◆参考文献

育児のイライラ感と就労、近親の支援者の関連
https://toyoeiwa.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=369&file_id=22&file_no=1

「育児ストレス」に関する実態調査
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000047.000014097.html