言語聴覚士は放課後等デイサービスで何ができる?

放課後等デイサービスで言語聴覚士(ST)としてできること、役割を探っていくブログです

「口唇(こうしん)」とは?【専門用語の説明】

食べること(食事・摂食嚥下)の用語説明

分かりにくい専門用語を簡単に解説していきます。

口唇 / こうしん

 

【名詞】

唇(くちびる)。

・上唇(うわくちびる)⇒ 上口唇(じょう こうしん)
・下唇(したくちびる)⇒ 下口唇(か こうしん)

・口を閉じること⇒ 口唇閉鎖(こうしんへいさ)

 

使い方

「口唇閉鎖ができていないね」

⇒ 意味:食べるときにしっかりと口を閉じていない。口を開けたまま食べ物を噛んでいるよね。

 

使われる分野

摂食嚥下(せっしょく えんげ)、リハビリなどの分野で使われます。

使うことが多い職種は、歯科医師栄養士言語聴覚士などです。

 

 

なぜ口を閉じて食べた方がいいの?

食事をするとき食べ物を噛むだけでは飲み込むことはできません。

・舌で食物を左右に動かして奥歯に乗せる
・噛む
・さらに舌で上下左右に動かして唾液と混ぜる
・食物の塊をつくる
・飲み込みやすい大きさになる

無意識的にこのような動きをしています。その際、口を閉じて食べているはずです。

口を閉じると口腔内の圧が高くなって食物が喉の奥に送られる手助けになるのです。圧力が高いところから低いところへと送られる性質があるからです。

特に、飲み込む力が弱い子、苦手な子はこの「圧力の差」は大きな手助けとなります。言い換えるならば口を閉じて食べられない子はムセやすいのです。

 

 

関連する記事

食べる力の発達の記事はこちらをご覧ください。

 

◆舌に関してはこちらの記事をご覧くださいwww.hana-mode.com