言語聴覚士は放課後等デイサービスで何ができる?

放課後等デイサービスで言語聴覚士(ST)としてできること、役割を探っていくブログです

障害児施設で働く人はどんなタイプが多いのか?

福祉で働く人はどんなタイプが多いのか?

障害児の施設ではいろんな人が働いています。

ひと昔と比べると、そのバリエーションも増えてきました。

真面目な好青年だけではありません。

 

・見た目はチャラチャラしているけれど仕事が出来る人

・子どもに興味なんてなさそうだけれど遊びの提供が上手な人

・本当は子ども好きではない人

 

わたしは長年、障害児分野で働いてきました。

そのなかで、「こんな理由でこの業界にいる」というのをタイプ分けしてみました。

今後、「障害児施設で働いてみたい!」という人のヒントになればと思います。

 

 

 

障害児施設で働く人のタイプも変わってきた

ひと昔前までは、福祉業界で働く人=いい人というイメージでした。

しかし、低賃金労働の代表格のような仕事だったのです。

・賃金が低い
・汚い仕事が多い
・重労働

特に子ども(小児)の福祉職では生活が成り立ちません。

「この仕事で頑張りたい!」という人ばかりでした。

 

最近ではだいぶ賃金も値上げされて、ボーナスが支給される職場も増えてきました。
福祉職でも生活が成り立つようになってきたのです。

福祉業界でもいろんなタイプの人が働くようになってきました。

 


福祉職(小児分野)で働く人のタイプ

では、現在では小児の分野で仕事をする人はどのようなタイプがいるのでしょうか?

大きく分けると3つあります。

 

 

それぞれをみていきましょう。

 

 

子ども好きタイプ

 

一番多いのはこのタイプです。

子どもと関わる仕事なので当然だと思います。

「わたし、子どもが好きなんです」

どの職場にも必ずいるこのタイプ。

しかし、字面のまま受け取ってはいけません。

このタイプには2種類の人がいるのです。

 

 

本当に子ども好きな人

子どもと関わるのが心底楽しそう。

それがこのタイプです。

子どもと遊んでいるときも本当に楽しそう。

子どもと関わることとができてお金ももらえる。

本人にとっては理想的です。

 

このタイプの人は支援や理論なんて知らなくても子どもを惹きつけることができています。

 


子ども好きをアピールしているだけの人

何だか分かりませんが、やたらと子ども好きを強調したがる人です。

意外といます。

口では子ども好きをアピールしています。

しかし、外からみると「本当?」と思ってしまうことも・・・。

もう一度言います。

「わたし、子どもが好きなんです」アピールをしても、よいことなんてひとつもありません。


研究者タイプ

次に多いのが「研究者」タイプ。

知り合いに障害を持った子がいたり、TV番組等で見かけて興味を持った人たちです。

このタイプは2種類います。

・障害や疾患に興味を持つタイプ
・支援に興味を持つタイプ

 


障害や疾患について知りたい

障害や疾患自体に関心を持ったタイプです。

・なぜ、この疾患でこのような症状が出るのか?
・なぜ、障害は起こるのか?
・自分の知らない障害や疾患がたくさんある。

当事者やご家族は不思議に思われるかもしれません。

しかし、そういう人たちがいてくれるおかげで働き手が増えているのは事実なのです。

 


支援や関わり方を知りたい

もう一つの「研究者」タイプが「そういう子たちに何かできることはないか?」と考えているいう人たちです。

障害というのは治らないもの。

しかし、「支援」というやり方で関わることができるらしい。

自分も何かできるのではないか?

そう考える人たち。

自分の身の回りに障害や疾患を持つ人がいると、このタイプになって働き始めることがあります。

 

 

成長タイプ

さらにもう一つ。

「成長」タイプです。

自分が成長できると考える人たちです。

 

「自分の成長のために子どもを利用するの?」

そう思われる人もいるかもしれません。

しかし、そうではありません。

詳しくみてみましょう。

 

 

もっと気づきたい

障害を持つ子と関わっていると様々なことに気がつきます。

はじめはどのように接すればいいのかまったく分かりません。

しかし、一緒に遊んでいるうちに気づくことがあります。

 

・自分たちとは明らかに違うが共通点もある
・手足の欠損はあるがガラスみたいに扱わなくても大丈夫
・根底は障害がある子もない子も同じ
・障害児者にも「いいヤツ」はいるし、そうではないヤツもいる

 

働き始めは「なんだか怖い」と思っていた偏見も消えていくのを感じます。

このような「気づき」が面白くて働いているタイプの人たちです。

 

 

人のために何かをする面白さ

自分が他人のためにできることはないか?

そんな風に考えている人は少なくありません。

それが偽善だとは思いません。

みんな自分のことで精一杯なのに、少しでも他人に目が向けられる人です。

 

「研究者」タイプの「支援やかかわり方が知りたい」人に近いです。

ボランティアとして参加して、面白さに目覚めたというタイプの人もいます。

 

 

まとめとして

今回は、福祉施設、特に障害児施設で働く人をタイプ別に紹介してみました。

いかがでしたでしょうか?

・・・いかがも何もないかもしれません。

ただの興味本位で読んでもらえたらと思います。

 

私が長年、障害児分野で働いてきて、みんなが「なぜ働くのか?」は上記であげたタイプに分けられるように感じます。

・子ども好きタイプ
・研究者タイプ
・自分の成長タイプ

もちろん、その他の要因の人もいます。

どのタイプが優れているとかはありません

どれも結果的には支援を支えてくれる素敵なマンパワーとなっているのです。

 

障害児分野で働く身としては、いろんな人がこの分野に興味を持ってくれるのは嬉しいことです。

さらに様々なタイプの人が「自分も働いてみたい!」となってくれると、なお嬉しいです。