言語聴覚士は放課後等デイサービスで何ができる?

放課後等デイサービスで言語聴覚士(ST)としてできることを模索しています

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障害って何だろう?説明できますか?気軽に障害児と関わるためのはなし

障害ってなに?

小学生の子から「障害ってなに?」と聞かれたらどう答えますか?

障害児、障害者と聞くと「なんだかよく分からない」と感じてしまうかもしれません。しかし、実際に接してみると私たちと違うところもあるのですが、同じところも見えてきます。では障害って何なのか?改めて考えていきます。

 

 

 

障害の種類

障害は大きく3つにわけることができます。

 

 

① 身体障害

身体に障害がある状態です。車椅子に乗っている子をイメージしやすいですが、内臓系の疾患(内部障害)でもこの身体障害に分類されます。

手帳は身体障害者手帳を取ります。

 

② 知的障害

知的な遅れがある状態です。社会生活を送るうえで欠かすことのできない知的機能と適応機能に著しい遅れがあります。医療分野では精神遅滞(精神発達遅滞)とも呼ばれています。

手帳は療育手帳を取ります。子どもの頃に取得することが多いのですが、大人になってから申請することも可能です。ただし、知的(IQ)に遅れがないと取れません。

 

③ 精神障害

思考や感情、行動などの障害がある状態です。このために大きな苦痛があり、生活に支障をきたしているものです。

手帳は精神障害者保健福祉手帳です。知的な遅れがない発達障害の場合にはこちらの手帳をとることが多いです。

 

手帳についてはこちらを読んでみたください

 

 

障害者の人数

障害者手帳を持っている人は、559万4千人と推計されています。

・身体障害者手帳 ⇒428万7千人
・療育手帳 ⇒96万2千人
・精神障害者保健福祉手帳 ⇒84万1千人

 ※2016年(平成28年)の時点
◆平成28年生活のしづらさなどに関する調査(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/seikatsu_chousa_h28.html

※上記はあくまで「手帳を持っている」人の人数なので、実際の人数はもっと多くなるはずです。 

日本の人口(2016年)は、1億2693万3千人なので障害を持った人は総人口の3%。100人のうちの3人なので、極端なはなし、学校の生徒の中に数人は障害を持った子がいるのと同じという計算になります。

 

 

障害が重い子って?

肢体不自由があって自分では動けない子も、自閉症の症状が強く出ている子も「障害が重い子」と呼ばれます。

支援者からの働きかけには、ほぼ無反応。もしくは拒否。他害、自傷、その他もろもろ。障害者が出てくるチャリティー番組なんかには、まず出演なんてしないタイプの子たちです。

障害が重い子のなかには、ことばを喋らない子もたくさんいます。そのためコミュニケーションをうまくとることができない場合が多いです。

「重い」も様々な意味で使われています。

・身体の動きの制限が大きい
・自閉症のこだわりが極度に強い
・知的(IQ)が低い状態
・自傷、他害が激しい

などです。

 

 

障害のパターンを知る

実際に関わると、障害を持つ人の人となり、というか行動のパターンが見えてきます。

・人をすぐ叩く子
⇒大きな音を立てる人に対して怒っている
⇒感覚が私たちよりも敏感で耐えられない

じゃあ大きな音を立てないようにしたり、立てやすい人を遠くに配置したりすることで他害は減らすことができます。

・手指や足が欠損している子
⇒どうやって触れてよいのか分からない
⇒きっと不便なんだろう

実際には残っている手指を使って器用に玩具で遊んでいたり、強く握っても大丈夫だったりします。大人側の過剰な気負いというか遠慮が変な偏見を生んでいます。

その子の行動パターンや嗜好などを知ることで

・対策を立てることができる
・子どもを拘束しなくて済む
・偏見が減る

というメリットが出てきます。

障害を持った子のことを「怖い」と感じるのは、その子のことをよく知らないから。これは大きいと思います。ポイントをおさえれば怖さは激減します。

 

 

支援者の葛藤

障害児分野の働き手は障害児の利益を最優先することが多いです。障害児やその家族の味方でいることは重要ですし、それが支援の根本です。

しかし、障害のない子(健常児)と同じことを何でもかんでもやらせてあげるのも違うと思います。その子の発達状況に合ったことを楽しくやらせてあげられるようにするのが支援なのだと思います。

だからこそ支援者は発達を学んでいくことが大切なのです。

 

 

障害児と関わること

障害を持つ様々な子たちと関わっていくと、子どものことだけでなく障害のことを知ることができます。障害や症状のことを知っていくと障害に対する偏見がなくなっていきます。これはこの分野で働く人なら誰でも感じたことがあるものだと思います。この気づきは安い賃金で長い間働いていられる要因の一つです。

あなたは小学生から「障害ってなに?」と聞かれたら何と答えてあげますか?

 

 

興味を持ってくれた人はこちらもどうぞ

知的障害についてはこちら

www.hana-mode.com

 

 

 

参考資料

◆平成28年生活のしづらさなどに関する調査
厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/seikatsu_chousa_h28.html