文章を書くことが多い言語聴覚士
放課後等デイサービスで働く言語聴覚士(ST)は資料作りが多いです。幼い文章を書いていると、せっかくいいことを書いていても台無しです。どんなことに気を付けて報告書等の文章を書いて行けばよいのでしょうか?
ポイントは下記の2点です。
① 一文は短く
② 誰に向けた文章かを明確にする
STの仕事例
STの仕事としてあげられるのは、
・個別支援計画
・各種評価 ・検査結果のまとめ
・スタッフへ助言 ・他職種との連携のための資料
・学校との連携のための資料
・保護者からの相談に関する資料 などがあります。
書く時のポイント
①一文は短く ・・・
一文を短くすると文章がスッキリと読みやすくなります。
×「現在、奥歯に食物を乗せて噛むことは難しいのですが、少しずつ舌の左右の動きが出てきているので、前歯で噛みちぎることで咀嚼を促していくとよいです」
○「現在、奥歯に食物を乗せて噛むことは難しいようです。しかし、少しずつ舌の左右の動きが出てきています。前歯で噛みちぎることで咀嚼を促していくとよいです」
②誰に向けた文章?・・・
同じSTに向けた文章なのか、保育スタッフへ向けた文章なの かで表現が変わります。
◆STに対して
⇒自発話が多数みられますが、空疎で不明瞭なことが多いです。こちらからの質問 に対しては、意識を向けてくれます。5W1Hは、Whatのみ理解出来ています。
◆保育スタッフに対して
⇒自分からたくさん話しかけてくれます。しかし、話しの内容がパターン的で会話が 成立しないことも多くみられます。こちからの質問に返答してくれます。しかし、 「何?」には正しく答えてくれますが、「どこ?」「何故?」の質問の意味を、理解 することは難しいようです。
この2つを念頭に置いて文章を書くと“相手へ伝わる度合い”が変わってきます。