言語聴覚士は放課後等デイサービスで何ができる?

放課後等デイサービスで言語聴覚士(ST)としてできること、役割を探っていくブログです

障害児保育の良いはなし。保育中に支援者は何を考えているのか?

とある保育スタッフの「大切にしていること」

 

私は、普段から、保育職と一緒に活動をしています。

話しをする機会も多いです。今回はその中で、心に残った話しです。

 

 

① 楽しく過ごしてほしい

先日、保育スタッフと「保育で大切にしていること」について話しをしました。

「せっかく来てくれているのだから、楽しく過ごして、笑って帰ってもらえたらいいなと思っている」とその人は言っていました。 

 

正にその通りだなと思いました。私たち専門職は保育のやり方をみて

「もっとこうすればいいのに」と感じてしまうことがあると思います。

他のスタッフのやり方を「ありえない」と感情的に捉えることは簡単です。

 

文句を言う前に

「どうすれば子どもたちが笑顔で過ごせるのか?」

を考えていた方がよっぽど有意義なのではないでしょうか。

 

 

② 来てくれて嬉しい

「〇〇君は、□□(施設名)に来られて嬉しい?私は〇〇君が来てくれて嬉しいよ」

 

先日、保育に入っている時にスタッフが子どもに対して言ったことばです。

その子は、肢体不自由で、知的にも重い子です。言語理解もほぼありません。

隣にいた私は、それを聞いてとても暖かい気持ちになりました。

 

その子も、そんなふうに面と向かって言われたことはなかったのではないでしょうか。

その子がニッコリしたような気がしました。

 

子のスタッフが言ったことばは、保育や療育、支援の根底にあるべき大切なことではないでしょうか。

保護者の方や他のスタッフにもその場で聞いてもらえればよかったな、と。