言語聴覚士は放課後等デイサービスで何ができる?

放課後等デイサービスで言語聴覚士(ST)としてできること、役割を探っていくブログです

子どもの食事介助のときも安心!エプロンの着け方&ポイント

エプロンをどうやって着させるか?

障害を持つ子の食事ではエプロンをつけてもらうことがあります。自分で食べられる子も、介助で食べる子もエプロンをつけている子は多いです。子どもによって使っている種類は様々。種類によって差があるのでしょうか?

今回はいまさら聞けない「エプロンの」着け方についても説明します。

 

 

 

エプロンをする意味

障害があってもなくても、エプロンをすることの意味はひとつです。

服や周辺が汚れないようにするため

エプロンをすることで食後の掃除も減ります。そのため、助者の負担を軽減することできます。

 

障害児が使うときの配慮

感覚過敏はないか?

⇒ 感覚過敏とは通常の感覚刺激よりも強く刺激を感じてしまうことです。
ちょっとのガサガサした感じが耐えられなかったり、ちょっとの音が大きな衝撃音に聞こえたりするものです。発達要害の子でよくみられます。その他の障害でも発達が初期段階の子にも「感覚過敏みたいな」反応がみられるときがあります。

 

特定の素材が嫌

⇒ エプロンが首に着いたときの感触が嫌。ビニールや紙など。

 

首に何かをまかれるのが嫌

⇒ 圧迫感や異物感が嫌。この場合、タオルで代用することもある。

 

 

エプロンの種類

いろんな形や素材のものがあるエプロン。それぞれ特徴を見ていきましょう。

 

かたちの違い

U字のエプロン

オーソドックスなタイプです。首に巻いて後ろで止めるたり紐で縛ったりするもの。
小さ過ぎるとあまり意味をなさない。
⇒ 布、ビニール、紙、どのタイプもある

 

U字のエプロン(ポケット付き)

上記のU字タイプにポケットがついているものです。
パッと見、使い方が分かりにくい。そのため着せ方に迷う介助者も多いです。
※ 装着方法は下記【ポケット付きタイプの使い方】をごらんください
⇒ ビニール、紙タイプに多い


スモック タイプ

かっぽう着のように両腕を通して着るエプロンです。袖(そで)の長さもいろいろで、広い範囲をカバーできるものもあります。
⇒ ほぼ布タイプのみ 

 

 

素材の違い

素材は大きく分けて3種類あります。何を大事にしたいのか?によって選んでOKです。

 

ビニール類

水分をはじく。さっと洗える。
感触や匂いを嫌がる子がいる。

ロングタイプもあります。机の上にのせて、さらにエプロンの上にお皿を乗せると完璧です!

 


布製

おしゃれなものが多い。首周りの感触が気になりにくい。
紙やビニールと比べるといくらか高価。おしゃれ過ぎると
介助者が気を使う


紙類

安価。使用後は捨てられる。お出かけでも使いやすい。
子どもによっては感触を嫌がる。乱暴に扱うと破れる


その他

その他にも様々な材質のものがあります。最近よく見られるのがシリコン。丈夫です。

 

 

 

ポケット付きタイプの使い方

通っている施設でお弁当やおやつの時間にエプロンを使う子も多いです。なかでも、最近「ビニール製」「U字ポケット付き」のものを持ってくる子が増えている気がします。洗えるし何かと便利ですしね。

しかし、使ったことのない支援者は困ってしまいます。
「どうやって着ければいいんだ・・・」
いまさら周囲の人たちには聞きにくいエプロンの着け方。おさらいしましょう。

 

左はそのまま首につけた状態。
右は下の部分を折り返してポケットにした状態

ポケットにしないと汁物はキャッチできずに落ちていきます。

 

ちなみにこれはYogibo(ヨギボー)のぬいぐるみです。2,000円ちょっとなのでプレゼントに最適です。

いろんな種類があります。

 

まとめとして

今回は、食事のときのエプロンについて紹介しました。障害を持つ子が使う際には、その子に合った材質のものを使ってあげるとよいです。良かったら参考にしてみてくださいね。