骨髄バンクのドナーをやってみた本音
以前、わたしは「骨髄バンクのドナー」になって骨髄を提供しました。
ドナーの流れは、このブログでも紹介しました。
周囲の人から様々な反応を頂きました。
なかでも多かったのが
・移植後はどんな感じなのか?
・患者さんとコンタクトをとれるのか?
というものでした。
残念ながら患者さんと話しをすることはできません。今回は、移植後、わたしが退院してから職場復帰するまでの話しを紹介していきます。
骨髄移植って何?
病気などが原因で、うまく血液が作れない人に対して、他人が持っている血液の元(工場)を分けてもらう手術のことです。
他人なので血液の工場が一致するとは限りません。
数多くの健康な人のデータが登録されている「骨髄バンク」で、自分に合った(もしくは近い)血液を探す必要があります。
自分に合った血液データが見つかれば、その人に「本当に移植してくれるのか?」の意思確認をして、検査を行って、移植に進むのです。
登録
↓
調整
↓
検査
↓
実施
これまでの話し
これまで、骨髄バンクのドナー体験を数回に分けて、このブログで紹介しました。
それぞれの記事の内容は次の通りです。
① ドナーの流れ
骨髄バンクのドナーは、どのような流れで行われるのか?という内容を、実際の武院をもとにまとめた記事です。
② 感想
骨髄バンクのドナー体験は完了まで数ヶ月かかりました。その間に感じたことや今回の経験で得られたことをまとめた記事です。
移植後はどんな感じなのか?
登録から移植までの流れは、いろんなブログやサイトで紹介されています。
移植後の情報は結構少ない。
しかも、回復具合などに個人差があるので、ここでは「わたしの場合」を紹介していきます。
術後すぐ
全身麻酔を行っての手術です。
そのため、術後すぐは痛みはありません。
麻酔が切れてからも、手術跡は少し重いくらいでした。
手術の跡よりも、腕に刺さっている点滴針が思っていた以上に太かったのを覚えています。
太いといっても「予防接種の注射針と比べて」ですが。
手術の後は特にすることがありません。
病室に先生や看護師が数回、様子を聞きに来てくれます。
それ以外はヒマです。
わたしはラジオを聴きながら ぼんやりと窓からの景色を眺めていました。
夕日がとても きれいでした。
退院後の仕事復帰
退院した翌日は、念のため仕事を休みました。
その次の日からは、いつも通り放課後等デイサービスで勤務を再開しました。
職場は慢性的な人手不足でしたが、皆さん優しくて温かく出迎えてくれました。
体調は、腰が少し重いくらいで動こうと思えば動ける感じです。喉は しばらく違和感がありました。
しかし、いきなりフル稼働するのは怖かったので、走ったりはしませんでしたし、重い子の移乗介助は他のスタッフにお願いしました。
1週間もたてば腰の重さも消えてきます。喉の違和感は まだ ありましたが、これも徐々に薄れていきました。
周囲の反応
職場や友人、家族の反応はどうだったでしょうか?
わたしの職場は、福祉&医療の仕事だからか理解を得やすかったです。わたしが抜けて忙しかったと思われますが、誰にも嫌なことは言われませんでした。
友人は、高校からの友だちに話したくらいで、あとは自分から誰にも話しませんでした。
ドナーと患者さんの交流はあるのか?
これは原則、禁止とされています。
禁止ばかりですが、例外があります。
ドナーとレシピエントの間で2回だけ手紙を送り合うことができます。
わたしも手紙を頂きました。
まとめとして
今回は骨髄バンクのドナーが退院後、どのように職場復帰をしていくのか?などのはなしをしました。
ドナーを経験した人は意外と身の回りには いないのではないでしょうか?
自分から言っていないだけかもしれませんが・・・。
わたしはドナーをしてみて得られるものが多かったです。
骨髄バンクに少しでも興味を持った方はホームページをチェックしてみてください。
よかったら参考にしてみてくださいね。