言語聴覚士は放課後等デイサービスで何ができる?

放課後等デイサービスで言語聴覚士(ST)としてできること、役割を探っていくブログです

骨髄移植 ドナーの体験談【提供までの流れ】

骨髄バンクのドナーになったはなし

以前、骨髄移植のドナーになったことがあります。

「骨髄バンク」に登録してから20年以上たってから「あなたがドナー候補に選ばれました」と連絡がありました。

日本では骨髄バンクの登録者が多いといわれています。

それでも「骨髄移植」って何だろう?

そう思う人が多いと思います。

わたしも体験するまでよくわかっていませんでした。

今回、実際に骨髄バンクを体験した感想を思い出しながら書いていきたいと思います。

なお、時期や地域、相手が特定できない程度に書いています。

 

 

簡単に説明すると

・たくさん事前検査があった
・入院してからヒマな時間が多い
・手術は全身麻酔
(骨の中から髄液を取り出す)
・傷は2箇所。専用の針を刺すのみ。

 

骨髄バンクとは?

血液の疾患により骨髄移植を必要としている患者さんがいます。

患者さんや病院がむやみに「骨髄」を探しても簡単には見つかりません。

そこで「提供してもいいよ」という健康な人のリストを作っておくのです。

それが「骨髄バンク」です。

 

骨髄移植とは?

簡単に言うと、健康な人の 「骨の中に入っている液体」を患者さんに移植する治療法です。

この液体は血を作るための工場です。

昔の骨髄採取は「痛い」ケースもあったようです。

しかし、現在では麻酔も手術も進歩していてほとんど痛みもありません

 

 

骨髄移植 体験記①(決定~準備)

ドナーに選ばれてから、何度も検査を行います。

通常、手術に至るまで3ヶ月くらいかかります。

個人差があるようで私の場合もう少し短い期間で手術まで進みました。

患者さんや病院など、様々な理由が複雑に絡んでいるようです。

 

通知が届く

まずは突然、通知が届きます。

「あなたの骨髄の型に合った患者さんがいます。ドナーになってくれませんか?」

強制ではありません。

あくまで「お願い」というかたちでお手紙が来ます。

突然なのでなんだか分からず驚きました。

 

コーディネーターさんと顔合わせ

ドナーの候補となると、それぞれに担当者がつきます。

そのコーディネーターさんから「骨髄移植とは何ぞや?」というおはなしを聞きに行きます。

骨髄移植のデメリットも含めて細かく教えてくれます。

その打ち合わせは病院で行うのですが、そこで血液検査も行いました。

血液に問題が見られなければ次のステップへと進むのです。

 

家族や親族など同伴で話しを聞きに行く

夫や妻、親族などにも改めて骨髄移植について説明をしてくれます。

ドナー、家族や親族すべての人に手術のリスクを知ってもらうのです。

医療も進歩しているので事故などはほぼないのが現状です。

しかし、後からおかしなことにならないようにするため、説明の場を設けてくれるのです。

 

話しが終われば、同伴していた弁護士の人が立会人となって「契約」を交わします。

本当に骨髄移植を承諾しましたよ

突然、逃げたりしませんよ

ただ事じゃない感じになってきました。

ただ事ではないのですが・・・。

 

健康診断

ドナーになる意思を伝えました。

今度はドナーの身体のチェックです。

・骨髄移植をしても大丈夫か?

・血液の数値に異常はないか?

健康診断を行います。

通常の健康診断のような胃カメラやバリウム等はないので安心しました。

 

血液の確保

手術中、もしものことがあった場合に備えて あらかじめ血液を採っておきます。

献血をイメージしてもらうと分かりやすいです。

あんな感じで手術前に1~2に分けて血液を確保しておきます。

 

最後の打ち合わせ

麻酔科の先生と打ち合わせをします。

ふたたび尿検査。

もう何を調べているのか分かりません。

さらに入院直前に PCR検査もありました。

PCRもクリアできれば いよいよ入院です。

 

骨髄移植 体験記②(入院~退院後)

いよいよ入院です。

基本的には3泊4日です。

 

1日目

1日目はヒマです。

・入院生活や手術に関する説明

・バイタルチェック

・ちょっとした検査

(血液検査、身重体重測定など)

あとは自由です。

入院しますが健康です。

今回の手術(採取)に携わる先生や看護師、スタッフの方々が挨拶に来てくれました。

病院の食事は少ないので「おやつ」を買っておきましょう。

院内の売店にもいろいろ売っています。

 

2日目

2日目はあっという間。

午前中の早い時間に手術(採取)の場合、何だかんだ分からないまま進んでいきます。

全身麻酔をするので気づいたら手術は終わっています。

あとは消毒と点滴。

問題なければ食事も取ることができます。

夕方から頭が痛くなってきたので痛み止めをもらいました。

 

3日目

ヒマです。

やることはほとんどありません。

経過観察のための一日です。

採取した部分は重い感じがしますが痛むほどではありません。

病院の中を自由に歩く許可がでました。

さっそく売店へ食料調達に出かけます。

普段食べないようなお菓子まで買ってしまいました。

 

4日目

退院の日。

傷の様子を見てもらい、自宅で消毒するためのキットの使い方や頓服薬(痛い時に飲む薬)の説明をしてもらって終了です。

それ以外は、朝ご飯を食べて退院時間まで待機です。

 

 

退院後

手術の症状として わたしに次のようなものがありました。

・なんとなく腰が重い

・喉がいがらっぽい

3週間後に術後検診があるのですが、そのくらいには症状は目立たなくなります。

手術の傷跡はうっすら見えるくらい。

 

もしも、あなたが介護職であったなら、1ヶ月は体重の重い利用者さんを介助しないほうが良いと思います。

わたしも主治医の先生から、少しずつ様子をみながら、入院前の生活に戻していくよう指導されました。

 

 

まとめとして

今回は骨髄バンクのドナーの流れを説明しました。

意外と知られていないドナーの役目。

やることが結構あります。

その期間、どんなことを考え感じていたかはこちらをご覧ください。

www.hana-mode.com

骨髄バンクのドナーはリスクが完全にないわけではありません。

しかし、ドナーという善意で人の命が助かる可能性があるのです。

よかったら参考にしてみてくださいね。

 

ちなみに、日本の骨髄バンクのホームページはこちらです。

 

↓ わたしが実際にドナーをやってみた感想の記事です。

www.hana-mode.com