福祉職で嫌われる人のはこんな人!5つのタイプと対処法
福祉業界には、他の業種よりも変わった人がたくさんいることで有名です。基本的に「来る人は拒まず」だからです。その考えは素敵なのですが、他者に迷惑をかける人がいるとスタッフの士気が下がります。わたしも福祉業界で長く働いてきました。本当にいろんな人がいます。
今回は福祉職で嫌われる人の特徴をまとめました。対処法とともに説明します。明日は我が身。そうならないためにも記事を読んで自分の身を守ってください。
福祉業界で「変わった人」が多い理由
福祉業界には様々な人がいます。他の業界からの転職組もたくさんいます。年齢も様々です。多様場バックグラウンドや強すぎる情熱や使命感などによって、個性が際立つことがあるのです。価値観の違い。一緒に働きたくないけれど、休憩中だけはいい人というタイプもいます。
今回は、嫌な人から自分を守ろう!という話しです。
嫌われるタイプの特徴
障害児施設で働く人が嫌われやすい特徴にはいくつかの要因があります。以下にその一部を挙げます。
・自己中心的な態度の人
・常にネガティブな人
・仲間に感謝を示さない人
・自分のミスを認めず他人に責任を押し付ける人
・極度にコミュニケーションが取れない人
自己中心的な態度を持つ人
自分の言いたいことだけを言う人。どこの施設にもいますよね。自分の都合や意見を優先してチームワークや協力を怠る。これでは他のスタッフと摩擦を生じやすくなります。
他人の意見を聞かず、自分の意見を押し通そうとしては業務も支援も上手くいきません。「自分の仕事だけやっていればいい」と「他人に迷惑をかけないように自分の仕事を頑張る」のは違います。
「病院での勤務経験のない看護師やリハビリ職なんて、たいしたことできない」
この時代で、そんなことを考え、それをモットーに傍若無人な振る舞いを続ける人。
常にネガティブな人
常に不満を言ったり批判的な発言が多い人。いつもネガティブな態度なので、職場の雰囲気が悪くなりますし、士気も下がります。利用者(児)にも悪影響を及ぼします。本人はまったく気づいていません。自分の悩みを口から出して、自分だけスッキリとする迷惑なタイプです。
ため息ばかり
ここで言うべきでない話題を出す
いま解決できない問題を掘り起こす
他人の助けやサポートに対して感謝を示さない
障害児支援はチームで動いています。普段の支援や保育も【支援職】だけでは回りません。看護師やリハビリ職などの助けも必要な場面が大野です。
その逆も同じです。周囲への配慮が足りない。それは「責任感がない人」ということができます。普段から感謝や配慮が欠けている人は結構います。
他者からの助けに「気づけない人」と「当たり前だと思っている人」の2タイプがいます。結果的にはどちらも同じなのですが・・・。
「自分だけが大変」だと思っている人は、他者に「ありがとう」と思う気持ちが弱い
自分のミスを認めず、他人に責任を押し付ける
自分が犯したミスはなかったことにするけれど、他人のミスが分かると猛烈に講義をしてくる。自分のミスでないと分かると犯人捜しに全力を投入する。こういう人も同様です。これでは信頼関係を築くのが難しい。このタイプの人は、偉い人が見ていると「自分は頑張ってます!」アピールがすごいのが特徴です。これは周囲からすると たいへん見苦しいので気をつけたいです。
トラブルが起きたとき、責任を回避して、自分では絶対にヒヤリハットや事故報告書を書かない。相手が新人でも同様。
コミュニケーションを極端に避ける人
福祉職はスタッフ同士がコミュニケーションをとることが欠かせません。利用している子どもの状態や申し送りなどの情報を共有する必要があるからです。
他人とのコミュニケーションがうまく取れていないと誤解やトラブルを招きます。情報の不足は職場の飲ん代だけでなく、子どもや家族にも迷惑をかけることになります。
「内気だからグイグイいけない」とは異なります。このタイプの人はコミュニケーションを「取らない」のです。
あの人からの指示は聞こえないふりをしましょ
+αとして
嫌われるタイプではないのですが、嫌がられる傾向のある人には、こんな人もいます。
プロフェッショルでない人
これは、自分の職業の責任を負うことができない人や、倫理観が欠けている人のことです。自分の職業の「やるべきこと」ではあるけれど、面倒くさいからやらない。嫌だからやらない。他のスタッフや利用者からの信頼を失います
・親御さんに伝えるべきことがあっても嫌がられるから連絡は後回し
・他の職種の意見なんて聞かない。だって自分以外 信じられないんですもの
学ばない人
経験不足や知識の欠如を補わない人です。学ぶ姿勢がなく自己改善を怠る。できないことがあると「教えてもらってあたりまえ」と思うが、実際に教えられるときにはメモも取らず覚えようとしない。このタイプがいると、仕事の質を落とし、他のスタッフに負担をかけることになります。
子どものことを理解しようとはせずに「解決法」だけ求める。なにかあると子どものせいにする
対処法
これらの「嫌われる人」がいるとき、どうすればよいのでしょうか?一番のポイントは自分ひとりでどうにかしようとしないことです。
仲よくしなくてもよい
一緒に働く人とは仲よくした方が良い。誰かにそう教えられた人も多いのではないでしょうか?しかし、いくら仕事だからと言っても、自分が苦手な人と必要以上に仲良くする必要はありません。
・他者の悪口で盛り上がらない
・ネガティブ発言は真剣に受け止めない
・プライベートでは会わない&連絡を取らない
大丈夫。仕事上で合わせるだけでよいのです。せいぜい 8 時間。給料が発生している時間だけです。愚痴を言ってもよいのです。しかし、言い過ぎは禁物です。
フィードバックを行う
フィードバックとは「振り返り」のことです。目標達成に向け、問題となりうる行動を改善したり、動機付けをしたりする。そのために評価や指導することをが大切です。
多くの施設では職員同士の会議があると思います。そこで定期的に「支援に関する悩み」「業務を円滑に進めるためのポイント」などを話し合う機会を作るのです。他者はどうやっているのか?どうすれば改善できるのか?キーワードは具体的にです。
マイナスなことばかり指摘し合うのでは嫌になってしまいます。だからこそポジティブなフィードバックも忘れずに行うことが重要です。
コミュニケーションを重視する
開かれたコミュニケーションの場を設け、意見交換を促す。普段から話せる状況を作っておくことが大切です。そうすることで「この人はこの状況が苦手だな。助けに入ろう」とか「いま頑張っているから手を出さないでおこう」というような手助けのタイミングも決められるようになってきます。
コミュニケーションは一方的にものをいうことではありません。相手の意見を尊重し対話を通じて理解を深めることなのです。
責任感を育てる
それぞれの職種や役割には責任がついてきます。自分のやりたいことだけをやっては仕事は回りません。あなたがやらなかった仕事は他の人がやっているのですよ?
まずは、個々の役割と責任を明確にする。そして、自分の役割に責任を持つことを促す。そこでの成果を評価して適切な報酬や感謝を示す。これが責任感を育てる方法のひとつです。
なかには「責任」にだけ注目してしまう人がいます。「なんでやらないのですか?!」と言って相手を責める。それは違います。
メンタルヘルスサポートを提供する
一番大切なことは、働いている人の心身の健康を保つこと。ストレスマネジメントやメンタルヘルスのサポートを提供する。必要に応じて、専門家に相談する機会を設けるのも手です。
自分を守ろう
どうしても耐えられないこともあると思います。そういうときには退職してもOKです。自分の精神を擦り減らしてまで仕事をする必要なんてありません。自分を守ってください。
でも、覚えておいてください。どこの職場にも、一人くらいは変な人がいます。全員が良い人!なんて職場は稀です。それは働き始めないと分からないことです。
まとめとして
今回は、障害児施設などの福祉業界で働く「嫌われる人」の特徴と対処法を説明しました。これらの対処法を実践することで、働く人々の職場環境を改善し、よりよいサービス提供が可能になります。
日本では子どもに「人様に迷惑をかけないようにしなさい」としつけをします。しかし、インドでは「あなたは人様に迷惑をかけることがあるでしょう。だから、他人に迷惑をかけられても許しなさいね」としつけられるそうです。
福祉業界で働くとき、インドの子育ては応用できます。というか、常に念頭に置いて業務や支援を行うと、いろんなことが「良い方向に」転がっていくのではないでしょうか?
よかったら参考にしてみてくださいね。