言語聴覚士は放課後等デイサービスで何ができる?

放課後等デイサービスで言語聴覚士(ST)としてできること、役割を探っていくブログです

放課後等デイサービスへの転職。今とは別の事業所を選ぶときのポイント

専門職が放課後等デイサービスに転職するときのヒント

現在、放課後等デイサービスで働いている。でも他の施設に転職したい。

できれば次も放課後等デイサービスで働きたい。

そんなふうに考えている人がいると思います。

 


私自身、放課後等デイサービスから別の放課後等デイサービスに転職しました。

家の事情だったのですが。

 


今回はそんな経験も踏まえて、放課後等デイサービスに転職するときに気をつけたいことをまとめました。

基本的に専門職の転職について書かれています。保育職も人も参考にできる部分があると思います。

自分の理想と100%合った職場なんてない。

それを踏まえたうえでどうやって選んでいけばよいのか考えていきましょう。

 

 

 

放デイへの転職3つのパターン

 

放課後等デイサービス(放デイ)に転職するパターンは大きく分けて3つあります。

前職は何だったか?ということです。

 

障害児福祉の経験あり
 他の障害児福祉
  ↓
 放課後等デイサービス

放デイで働くのが初
 まったくの別業種
  ↓
 放課後等デイサービス 

別の放デイで働きたい
 放課後等デイサービス
  ↓
 放課後等デイサービス

※新卒で放課後等デイサービスに入る場合は②に含めます。

 

①や②のように、はじめて放課後等デイサービスで働こうと考えている人も多いはずです。

まずは放課後等デイサービスはどんなところか調べてみるとよいです。

 

 

施設を選ぶときに気をつけたいポイント

次に働く施設を決めるとき、何を基準にしていますか?

お金?仕事内容?

ここでは転職先を選ぶとき、気をつけたいことをまとめました。

・地域差
・放課後等デイサービスの種類
・新規開設する施設かどうか?
・ちゃんとした施設なのか?

 

①地域差

都市部から田舎への転職は気をつけたいことがたくさんあります。

 

◆助成金や補助金◆

・都市部:行政からの助成金や補助金が比較的しっかりしている

・田舎 :助成金や補助金なんてないところも

 

◆活動場所◆

・都市部:博物館などのイベント施設が近くにたくさんある

・田舎 :なにもない。公園というか野原

放課後等デイサービスの活動では、お出かけをすることがあります。

行先の選択肢が多いほど支援者は楽です。

イベント施設がなくても散歩や室内での設定保育などでも十分楽しめます!

 

◆金銭面◆

・都市部:比較的、給料が高い傾向

・田舎 :都市部と比べると給料は低い

※専門職の場合は金銭面に地域差が少なくなってきました!

他業種と比べたら賃金はまだまだ低いです。

田舎の施設に勤めるとお金はたまりやすいです。

なぜなら、通勤途中、田んぼしかないのでお金を使うことがないからです・・・。

 

◆通勤時間◆

・都市部:人による

・田舎 :人による

通勤時間は何とも言えません。

電車を利用する場合には「駅から徒歩○分」はチェックしましょう。

ただ田舎は駅と駅の間の距離が長いです。

電車で寝過ごすと面倒くさいです・・・。

田舎の施設の場合、車通勤OKの施設も多くあります。

 

◆障害の程度◆

●駅から近い場所

 ⇒「障害が軽めの子」が多い

●駅から遠い場所

 ⇒「障害が重い子」が多い

上記のような傾向がある地域もあります。

(必ずではないので施設側に確認した方がよいです)

障害が重い子の場合、車での送迎が必要なことが多いから?

施設の広さもある程度必要となるから?

などの要因が考えられます。

駅前は家賃が高いのでお金がない施設は遠くなってしまいますが・・・。

 

 

②種類の違い

種類というのは「どんな放課後等デイサービスなのか?」ということです。

ざっくり分けると2つのタイプがあります。

◆総合支援型◆

これまであったような古き良き放課後等デイサービスです。

学校が終わった後、心が休まるような場の提供をしています。

何もしないわけではなくて、一緒に遊んだり様々な活動をしたりします。

近年、言語聴覚士(ST)のような専門職が入っているケースも増えてきました。

 

◆特化型◆

何かに特化した放課後等デイサービスです。

・運動や音楽療法だけ

・言語訓練などの個別訓練だけ

近年、細分化が進んでいます。それに見合った様々な専門職が在籍しています。

 

◆子預かり型◆

ただ子どもを預かるだけで特に何もしない「子預かり型」。

これは上記の2つとは別のタイプだと言えます。

自分たちはちゃんとやっているつもりでも外から見たらそう思われているケースがあります。

新しく入職した人が「この施設だいじょうぶかな?」と感じるケースも・・・。

 

そういう施設って「安易な」子どもの評価をしている場合が多いです。

↓ 安易な評価のはなしはこちらの記事をご覧ください。

www.hana-mode.com

 

③新規施設かどうか?

いわゆるオープニングスタッフで専門職を募集しているところがあります。

最近、専門職が欲しいという放課後等デイサービスが増えています。

要因はいくつかあります。

国からの補助が増えるから

⇒ 行政から「あなたの施設に専門職がいたらお金を余分にあげるよ」と言われています。

専門的な知識を持っている人が欲しいから

⇒ 障害の多様化によって専門知識が必要だから募集をかけているという施設もあります。

既存の施設がよいか?オープニングスタッフがよいか?は自分の好きに選んでよいと思います。

ただ「一人職場」には注意が必要です。

 

一人職場について

一人職場とは、自分の職種がその施設に自分以外誰もいない職場のことです。

専門職は自分で自分の専門性を発揮することが求められます。

すでにある施設で同じ職種の先輩スタッフがいる場合はいろいろ教えてもらえます。多分。

一人きりだと勉強は自分でするしかありません。

周囲に自分と近い職種(理学療法士、作業療法士など)がいればいろいろ教えてもらいながらやっていくことは可能です。

現に私も一人職場で他の専門職の人たちにさんざん助けてもらいました。

 

 

④しっかりとした施設?

これは非常に重要です。

その施設の特色というか、施設長の人柄というか実際に入職してみないと分からないところが大きい部分です。

だから専門職は転職のとき仲間内の紹介が多いのです。

 

いままで自分がいた施設では当たり前のように皆がやっていたことでも、次の施設では誰もやらない、ということがあるかもしれません。

そこはグッとこらえて。

100%理想と合った職場なんてない

これを心の底に刻んでください。

そうすることで少しだけ気が楽になるはずです。

いきなりは変えられないけれど、少しずつなら変えていけるはずです。

誰かしらあなたの味方をしてくれるはずです。

 

 

まとめとして

今回は、現在「放課後等デイサービス」で働いている専門職が「他の放課後等デイサービス」に転職するときのチェックポイントを説明しました。

施設によって内容や質に差がある分野です。

転職を失敗しないようにするため、少しでもリスクは減らしていきましょう。

よかったら参考にしてみてくださいね!

 

 

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