言語聴覚士は放課後等デイサービスで何ができる?

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障害を持った子の食事介助①「食事介助って何?」

食事介助ってなに?

障害を持った子の食事介助は、成人の分野とは少し違います。なぜなら「発達」という考え方が入ってくるからです。食事機能の獲得を視野に入れながら支援を行っていく必要があります。今回から4回連続で説明していきます。

①  食事介助って何?

②  ムセるって何?原因って何?

③  見守り・一部介助

④  食べる機能の順番

 

食べるって何?

私たちは、自分が食事をするときは、無意識的に食べています。

無意識に食事をしているため、子どもたちへの食事介助をするときでも自分が食べる時と同じスピードや量などで介助を行ってしまいがちです。

「私(支援者)も食べられているし、この子も大体のものは食べられるのではないか」と思いながら食事介助をする。

子どもがムセる。

もう一度、食べてもらう。

またムセる。

食事介助をすることに苦手意識が出てきて嫌になる。

でも、やらないわけにはいかないから緊張しながら食事介助を行う。

子どもにも緊張が伝わり、またムセる・・・。

といった悪循環になることもあります。嫌にならないまでも、食事介助中に子どもが食べ物を喉にひっかけたり、ムセ込んだりして「危ないな」と感じた経験はないでしょうか?

  

 

「食べる」メカニズム

「食べること」を細かくみていくと・・・ ・

目の前にある食べ物を認知して、それをスプーンですくって口まで運びます。

口を閉じて、舌で食物を歯の上に運んで、噛んだり潰したりして食塊をつくります。

それを飲み込むという流れが「食べること」です。

その中のポイントが下記の7つです。

 

 

 

「食べる」メカニズム

口唇閉鎖

口を閉じて、食物がこぼれないようにします。口をしっかりと閉じると、圧の関係で嚥下しやすくなります。

(口腔内が陰圧になるため、喉の奥へ送りやすくなります)

 

舌による咽頭への送り込む

舌を使って食材を潰したり、歯の上まで運んだりします。そうして処理した塊を喉の奥へと送り込むのです。

 

鼻咽腔閉鎖

口と鼻はつながっていますから、食物が逆流しないように、口と鼻の間を閉じます。

 

喉頭口閉鎖

喉の奥から管が「気道」と「食道」に分かれます。食物が「気道」に入り込まないように蓋をします。

 

声門閉鎖

先程閉じた蓋のさらに奥に声門があります。声門の先は肺ですので、声門も閉じて誤嚥を防ぎます。

 

喉頭挙上による下咽頭拡大

食物を食道に送り込む際、ゴックンすることで食道を広げます。

 

食道入口部開大

普段は閉じている食道の入り口を開いて食物が通りやすくなるようにします。

 

 

以上の流れで食べ物は胃へと進んでいきます。

障害を持った子どもは、この流れのどこかに苦手な部分があります。そのため、上手に食べられないことが多いのです。

苦手な部分は子どもや障害によってバラバラです。

生まれつき口や喉の形状が、私たちと違っている子もいますし、形態的な異常はないにもかかわらず、経験が不足しているからために上手く食べられない子もいます。間違った食べ方が身についてしまっている子もいます。

食事介助とは、その子が持っている「苦手さ」をカバーしてあげることなのです。ですので、何となく介助したり、どの子に対しても同じ介助をしたりするというのはちょっと危険かな、と思います。

 

 

 

 次の記事を読む

 ⇒次は「ムセ」についてです。

hana-mode.hatenablog.com

 

2017年2月2日投稿