言語聴覚士は放課後等デイサービスで何ができる?

放課後等デイサービスで言語聴覚士(ST)としてできること、役割を探っていくブログです

【まとめ】障害児支援の現場で勘違いしやすいこと。良かれと思って・・・

障害児支援で働くとき気をつけたいポイント

障害児支援や療育は、一人ひとりの子どもに向き合えるやりがいのある仕事です。
しかし、経験が浅いうちは、日々の業務に追われて「このやり方で合ってる?」と不安になったり、職場の人間関係に振り回されたりすることもあります。
特に、放課後等デイサービスや児童発達支援などでは、支援スタッフ・保育士・理学療法士・言語聴覚士・作業療法士など、さまざまな職種が一緒に働くため、考え方やスタイルの違いから戸惑う場面も少なくありません。
やること多いし、人間関係もあるし、子どもによって反応が全然違うし・・・。

今回は、職場では「正しい」と言われているけれど、よく考えたら「それは違うよね」という考え方&やり方を紹介します。

ここでは、現場で長く働く先輩たちが口をそろえて「ここを押さえるとラクになる」というポイントを、日常でありがちな例とともに紹介します。
新人スタッフや保育・リハビリ職の方はもちろん、中堅でも改めて振り返りたい内容です。

 

 

間違った考え方がまかり通る現場

 

福祉施設では、現場で働いている人の入れ替わりが激しい傾向があります。なかでも、経験の浅い人が辞めていくのですが、勤続年数がやたらと長い人が一定数いる施設が意外と多くあるのです。

障害児支援の分野では「絶対にこれが正しい!」というものが ほとんどありません。そのため、古くからいる人の意見が正しいと思われ、ルール化されてします。新人がそれを変えるのは至難の業。明らかに間違っていても そのままスルーされてしまう。
それが福祉職の現状でもあります。もちろん、誰の意見も否定されない、風通しの良い職場もありますが・・・。

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考え直したい「やり方」

では、どのような「考え方」「やり方」が好ましくないのでしょうか?例を挙げながら説明していきます。

 

1. 「意見」と「感情」は別物

会議や支援計画の場で、自分の考えを伝えることはとても大事です。
例えば、

「この子は短い指示の方が動きやすそう」
「食事のときは小さめのスプーンを使った方がいいかも」

 

こういうのは観察や経験に基づいた“意見”です。

一方で、

「前のやり方が好きじゃない」
「あの人の方法は嫌い」

これはただの“感情”

ここを混ぜて話すと、議論が「誰が正しいか」にすり替わり、子どものための話し合いが進まなくなります。

 

ex.

新人Aさんが、先輩のやり方に疑問を感じて「それ違うと思います」とだけ発言。
先輩は「否定された」と感じ、険悪な雰囲気に。
→ この場合、「理由」と「子どもにとってのメリット」を添えて「この方法も良いかもしれません」と提案すれば、衝突を避けられます。

 

 

2. 「すぐ言う人」と「言えない人」がいる

職場には、大きく分けて2タイプいます。

 

言いたいことをすぐ言う人
即断即決型で行動が早い。利点はスピード感、欠点は周囲がついてこられないこと。
即断即決でスパッと言う人(頼もしいけど急すぎることも)

言いたいことを言えない人
空気を読みすぎて意見を控える。言いたいけど飲み込む人。利点は衝突が少ない、欠点はアイデアが埋もれがち。

 

ex.

ベテランBさんは即行動派。「この遊びに変えましょう!」と急に指示を出す。
静かなCさんは「でも、昨日はこの子が…」と言いかけてやめてしまう。
結果、子どもの苦手な活動になってしまい、不機嫌な時間が増えた。

→ タイプの違いを理解し、話すタイミングや方法を工夫すると、無駄な摩擦が減ります。
タイプの違いを知っておくと、「あの人は早いから、自分はあとで補足しよう」と動くことができます。

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3. 「丸投げ」と「任せる」は全然違う

「この仕事お願い!」って言われて、説明も何もないのは“丸投げ”。
しかし、目的や背景を説明した上で任せるのは“信頼”。

 

Dさんは新人に「この子の記録、お願いね」とだけ渡した。
新人は「何を書けば…?」と迷い、結局やり直しに。

→ 事前に「今日は声かけの内容と反応を重点的に書いてね」と伝えるだけで、安心して進められます。

もし意図がわからないときは、
「どんな視点で見ればいいですか?」
「完成形のイメージを教えてください」
と質問することが、自分と子どもを守ることにつながります。

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4. 「良かれと思って」が裏目に出ることも

障害児支援では、“やさしさ”が子どもの成長機会を奪うことがあります。

苦手な食べ物を全部抜く → 食経験が広がらない
靴を全部履かせてしまう → 練習のチャンスがなくなる

「今の手助けが、この子の未来にとってプラスか?」をちょっと考えるだけで、サポートの質が変わります。

 

 

5. 「褒め方」も立派な支援スキル

褒めるときは「すごい!」だけじゃなくて、行動を具体的に伝えると効果倍増です。

「順番を最後まで守れたね」
「靴のマジックテープ、自分で外せたね」

失敗しても「やってみたね」「昨日より一歩進んだね」と言ってあげると、挑戦が続きます。

「何が良かったのか?」「どの行為が良かったのか?」までしっかり伝えるとよいです。

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6. 空気を読むのも立派なスキル

支援現場はチームプレイです。人と人で成り立っています。

・話を遮らない
・みんなが忙しいときは要件だけサクッと
・ピリッとした空気を笑顔でほぐす

 

これだけで働きやすさが全然違います
ただし、空気を読みすぎて自分をすり減らさないことも大事。
“空気を読む”力は、協力しやすい雰囲気をつくります。

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7. 「やりやすさ=正解」じゃない

意外と間違えている人が多いです!
自分には効率的でも、子どもには負担となっていることがあります。

 

ex.

大人が先に材料を全部切って渡す → 時短にはなるが、子どもが包丁を使う練習の機会がなくなる。

→ 「今日は時間があるから、野菜を自分で切ってもらおう」と柔軟に選ぶことが大切です。

大人が全部下ごしらえしてしまうと、子どもは調理体験ができないとか。
支援は「今日はこれでいいかも」「今回は挑戦させてみよう」と、状況で選ぶのがベストです。

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8. 見えない努力に気づく

目立たないけど、裏で教材を全部用意してくれる人っていますよね。会議で発言が少ない人が、裏では人が嫌がる面倒くさい仕事をしてくれている・・・。そんなことは珍しくありません。

見えない努力を見つけて「ありがとう」と言葉にすることで、チームの雰囲気がよくなりますし、信頼関係も深まるはずです。

人は「自分がみたいように」しか見えません。
「あの人は嫌な人」だと思っていれば「嫌な面」しか見えません。
子どもに対しても同じ。この子は「できない」と思っていれば、できない様子しか見えません。

 

 

9. 自分のペースを守る

障害児支援は、感情が動く分、エネルギーの消耗が激しい仕事です。

 

・休みの日は職場の話をしない
・小さな達成感を記録する
・趣味や運動で切り替える
・アウトプットする

こういう工夫で、長く続けられる働き方ができます。

 

 

まとめとして

障害児支援で大事なのは、技術や知識だけでなく、人との関わり方と視点の持ち方です。
「この子にとってどうか?」を軸にすれば、多少の意見の違いも建設的な話し合いに変えられます。

意見は根拠とともに、感情は丁寧に。
同僚の努力には感謝を。
そして、自分のペースも忘れずに。

そうすることで、現場はもっと働きやすくなり、子どもにとってより良い環境が整っていきます。
現場も、あなた自身も、きっともっとラクになります。


自分が犠牲になることは、必ずしも良いことだとは言えません。「楽しめる」余裕があるくらいがちょうど良いのかもしれません。

よかったら参考にしてみてくださいね。

 

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