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考える力(思考)の発達とは?発達段階&年齢の順序【0歳台】

考える力(思考)の発達と年齢の順序【0歳台】

「考える力」にも発達の順序があるの知っていますか?!

子どもは遊びや他者とのやり取りを通して様々なことを理解していきます。

ものごとや状況を把握していくうちに「考えること」が上手になっていくのです。

いったいどのような過程で、どのような力を獲得していくのでしょうか?

今回は「考える力」の発達段階と年齢について説明します。

 

 

 

考える力とは?

一体「考える力」とは何なのでしょうか?

「考える力」=「思考の力」

これは1つの独立した力ではありません。

いくつかの力が組み合わさることで活用できるものです。

 

・ことばを理解する力

・他者を意識する力

・変化に気づく力

・見通しを立てる力

・相手の立場に立つ力

これ以外にもたくさんの力が必要となります。

身につける方法も「学習」だけではありません。

他者とのやり取りや遊びといった「生活」を通して獲得していくのです。

 

子どもはよく分からない行動や遊びを繰り返すことがありますよね?

これには理由があります。

生きていくために必要なルールを身につけるために行っているのです。

秩序や論理などの土台となる力になります。

それらを身につけることは物事を考えるときに役立つのです。

 

ex. お母さんがミルクを持ってくると、ボクはそのミルクを飲むことができるんだ

⇒ 他者の行為には意味(意図)があるのだと気づく

 

 

「出来事イメージ」とは?

子どもは、日々生活を繰り返していく中でたくさんの物事に気づいていきます。

本人にとって意味のある出来事は「イメージ」として蓄えられるようになります。

このイメージは「出来事イメージ」と呼ばれることがあります。

この「出来事イメージ」によって、次への予測が立ちやすくなったり、ことばを獲得するための理解の土台となったりします。

これがコミュニケーションの土台にもなります。  

「出来事イメージ」は考える力を育てるための必要なツールなのです。

 

それでは、思考の発達段階&年齢をみていきましょう。

 

 

 思考の発達(0歳台)

考える力(思考)は0歳のうちから発達が進んでいきます。

直接、思考とは関係なさそうな力が「実は重要!」なことが多いのです。

 

それでは詳しくみていきましょう。

 

0歳2ヶ月~

★二項関係の成立

「子ども―大人」「子ども―もの」を通して、それを「出来事記憶」にしていきます
 

 

0歳3ヶ月~

★因果関係の理解から再現の期待へ

 

ex. 「自分が舌を出したら(原因)、母親も舌を出した(結果)」
   「自分が舌を出したら(原因)、母親も舌を出すだろう(結果+予測)(共鳴動作)」

 

まずは簡単な「原因―結果」がつながり始めます。

そして結果を予測するようになります。

また、「哺乳瓶が口に入ったら→お腹がいっぱいになった」という経験が記憶に残り、イメージと物が結びついていくのです。

 

 

0歳3ヶ月~ 

★出来事イメージの芽生え

「母親」「哺乳瓶」など、本人にとって意味のある対象が、雑多な周囲の中からピックアップできるようになってきます。

 

ex. 大勢の人の中に母親が紛れていても「この人!お母さんだ!」と見つけられる

 

それらを目にすると、いつもとは違った動きをするようになってきます。

見つけたもの(対象物)から「出来事イメージ」が呼び起されるようになるからです。

 

ex. 身体の動きを止めてじっと見つめる、興奮したように身体をバタバタ動かす、など

 

 

0歳4ヶ月を過ぎた頃  

追随注視:母親を目で追うようになります。
 ↓

 ↓
共同注意:母親がみているものに目を向けるようになる

 その視線を通して、今注目するべきものを理解していきます。 

 

 

0歳6ヶ月頃

★出来事イメージが形作られる

 

ex. 「母親が通りかかると、抱っこしてほしそうに手を伸ばす」

 

 毎日繰り返されるものであれば、その物を目にすると、ある程度はっきりとしたイメージが浮かんできます。

しかし、まだ対象物が目の前から見えなくなると、そのイメージも消えてしまいます。
 
 

0歳6ヶ月過ぎた頃

★物の永続性の成立

身近な人や物のイメージは、目の前からその人や物が消えても、子どもの頭の中に残るようになってきます。
 

 

0歳6ヶ月頃~

★相手とのやり取りに気づき始める


①要求が明確になってきます
 ex.「あれが触りたい」「あの食べ物が欲しい」
 
②物と人の顔を見比べられるようになってきます
 ex.ボールが転がった時に、ボールと母親の顔を見比べるようになる
 
③大人にお願いすると、それが叶うことに気がつく
 ex.「母親にお願いするとボールを取ってもらえる」
 

 

0歳7ヶ月頃

★母親の行動や表情の変化に意図があることに気づく
 

 

0歳10ヶ月頃

★要求の表出(視線)

視線で「欲しい」「やりたい」を表出するようになる時期です。

この頃の子でも、「○○が欲しい」という気持ちは、注意が逸れたときでも、別の動作をしているときでも忘れることはありません。

その要求が叶えられるまで「ぼくは~がしたい」と要求し続けることできるようになってきます。
 
★規則性に気づく
 ex.「母親にお願いする→ボールをとってくれる」
 
★三項関係の成立

ex. 「スイッチを押す→電気がつく」 三項関係を獲得すると“手段を組み合わせて”要求を伝えようとし出します。 (ex.視線、発声、全身の動きや手を伸ばすなど)

 

 

0歳10ヶ月~1歳

★社会的手段の獲得

「指さし」「手渡し」「差し出す」等を使って要求などの意図を伝えます。

その手段には、発声や視線が伴って用いるので、他者に明確に伝わるようになってきます。

 
★手段―目的関係の理解

「目の前にある物」から「出来事イメージが」が思い浮かぶ。

そのイメージの中から自分で選び取ります。

今度は、目的に向けて「自分の行動」を決めて行動するようになってきます。

 

ex. 「ボールを受け取って投げているお母さん」
                ↓
   「自分が投げる」「お母さんが投げる」などから選択
                ↓
    「お母さんに投げてもらおう」 

 

 

まとめとして

今回は子どもの思考力の発達について説明しました。

思考力を育てるためには、土台となる様々な力を身につける必要があるのです。

「思考力」「考える力」という側面から子どもをみてみると、また違った一面が見えてくるはずです。

支援にも役立てることができます。

よかったら参考にしてみてくださいね。

 

1歳以降の発達は下記からご覧ください。

 

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『コミュニケーション発達支援シリーズ 絵で見ることばと思考の発達  坂口しおり著 ジアース教育新社』(P.12~20)より
 
 
 
次回は、1歳からの発達をみていきたいと思います。
 
 
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