言語聴覚士は放課後等デイサービスで何ができる?

放課後等デイサービスで言語聴覚士(ST)としてできること、役割を探っていくブログです

オノマトペカードでことばを学ぼう!障害児でも健常児でも使える!

オノマトペカードの紹介

 
※まちとこ様の許可を得て画像を使わせていただいています。
合同会社まちとこ http://machitoco.com/onomatopoeiacard/

 

世の中には、様々な絵カードが売られています。

有名どころですと、PECSや公文の絵カードなどなど。

今回は、まちとこ『オノマトペカード』を使ってみました。その感想です。

今までのものと少しタイプの異なるカードです。

  

  

 

 

オノマトペって何?

 

オノマトペとは、ものの音や動き、状態を表したことばのことです。

「擬音語」と「擬態語」に分かれます。
(本当はもっと細かく分類されますが、一般的には上記の2つに分けられます)

擬音語(ぎおんご)
 ⇒ 声や音などを言葉で表したもの
 (実際に音が出ているもの)
  ex. 「ワンワン」「ザーザー」

擬態語(ぎたいご)
 ⇒ 状態をことばで表したもの
 (実際に音は出ていないもの)

  ex. 「ザラザラ」「キラキラ」

 

子どもと話すとき、大人は無意識に「雨、ザーザーだね」というようなオノマトペを使っています。オノマトペにはリズムあるので、それだけで子どもは楽しくなるのです。 

実際に、障害を持った子で喋ることができなくても、オノマトペなら何となく言るという子はいます。

 

 

オノマトペカードって?

 

合同会社まちとこ で販売しているカードです。

制作には、言語聴覚士の先生がかかわっているようです。

現在、「オノマトペ」を使った絵カードは、いくつかの会社が何種類か出しています。

この「オノマトペカード」の特徴を見ていきましょう。

 

 

中身はどうなっている? 

 

中身はこんな感じ

 

文字面は

 

 イラスト面は

 

 

対象は?


対象年齢は0歳~

障害があってもなくてもよいのです。

ことばの育ちがゆっくりな子ども以外にも使えそうです。

使い方によっては成人でも。

 

  

どんなふうに使う?

 

他のカード同様、大人側の意図に合わせて使い方を選べます。

このカードは、イラストの上に、ことばの頭の1文字(語頭音)がひらがなで書かれています。これがあるおかげで、使い方が拡がります。

さらに平仮名の上下が分かりやすい。

 

◆たとえば、文字の音読を促すなら

 

もしも、「い」が読めなかった場合は


こんなふうにイラスト面にしてヒントを出したり、

 

◆たとえば、文字数の勉強をしたいなら

カードが入るビニールのカードケースを3つつなげます。

そこに、カードを入れて3文字の単語を作っていく。

他には・・・

・カルタのように使う  (音声と絵や文字のマッチング)

・字を書くときの見本に

いろいろ考えられます。

 

 

オノマトペカードの仕様

このカードの値段や大きさなどの細かな情報です。

 

① 値段

 

2,400円+税

・療育的に使うのであれば妥当

 教材としてなら良心的

・健常児が家で使うのであれば「2,400円か」と躊躇する人はいるかもしれません。

 療育的な子育てや発達に力を入れている親御さんであれば、すんなり買いそう

 

 

② イラスト

 

赤池佳江子さん


力の抜けた素敵なイラストです。

「いかにも療育です」という絵ではないので、とても好感が持てます。


うちの子は、カードの絵を見て「おてつだいロボ(を描いた人)と同じ」と言い張っていました。

違うと思います。

※お手伝いロボ・・・Eテレの子ども番組『ピタゴラスイッチ』内のコーナー

 

 

③ サイズ

 

100×145mm 

ほぼA6(A4の半分)です。

はじめは「大きいかな?」と思っていましたが、実際に使ってみるとちょうどよい。

手に馴染みます。

障害を持った子、特に肢体不自由の子に対して使いやすいサイズです。

  

 

どこで買えるの?

いろんな場所で買うことができますが基本的にはネット通販です。

◆まととこ公式ホームページ

 ⇒ 制作した会社の公式通販はこちらから

Amazon

 ⇒ もちろん Amazonでも取り扱っています。Kindle版もあります!

 【Amazon】オノマトペカード

 

 

まとめとして

 

どうしても大人は、カードや絵本を選ぶ際に“大人自身が”見やすい、好き、というような基準で選びがちです。

実際に使うのは子どもです。

子どもにとって、どのようなものが、どうすれば見やすい(理解しやすい)のか?

大切な視点です。

 

* * *


今回は、『オノマトペカード』を使った感想を書きました。もはや、ほとんど宣伝です。

しかし、お金をもらって書いているわけではないので、言いたいことを書かせてもらいました。

正直な感想は「面白いな、こんなカードもあるんだ」です。

 

ただ、いろいろな使い方ができるので、もしも、あなたが小児の言語聴覚士(ST)なのであれば、1セットもっていても損はないと思います。

 

実際にカードを1ヶ月半使ってみた感想 ↓

www.hana-mode.com

 

絵本にもなっています↓

www.hana-mode.com

 

第3弾は「ワークブック」です↓

www.hana-mode.com

 

 

詳しく知りたい方は下記へ

『オノマトペカード』合同会社まちとこ