言語聴覚士は放課後等デイサービスで何ができる?

放課後等デイサービスで言語聴覚士(ST)としてできることを模索しています

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助言とは教えることではなく別の角度からの意見を伝えること

助言のための準備とは

放課後等デイサービスで長く勤めているスタッフは、それぞれの人が自分の経験から学んだものを支援に落とし込んで、保育実践を行っています。

私たち言語聴覚士も気がつかないような視点のものもたくさんあります。

しかし、知識や技術が古いままであったり、誤ったやり方であるケースもあります。

 

 

常識がコロコロ変わる業界だから

例えば、排痰を促す体位。 三角マット等に乗って、頭位を引くすして排痰を促すやり方を行っていることがあります。 これ自体は、今まで推奨されてきた古い知識で、現在では、

・頭低位を取らない

・痰が貯留している部位が上になるような姿勢を取る だけで十分

だといわれることも多くなっています。子どもによるとは思いますが。

 

また、食事の際、いつまでも口の中に食物を入れたまま固まってしまう子に対して、お茶で流し込んで、次の一口を入れる介助を行っているケース。これでは、悪癖がつくだけです。

・一口量を調整する

・舌の動きや咀嚼を促す

といったアプローチを行うべきです。

 

 

 専門職の忘れがちな視点・保育職の忘れがちな視点

専門職という肩書で働いていると、保育職の方から助言を求められることがあります。助言の仕方も、その専門職の人によって様々です。専門職として正しいと思うやり方を訴え続ける人もいれば、なるべく保育職のやり方に寄せて自分の意見を伝える人もいます。

しかし、

「自分の考えだけが正しい」

「あの人の考え方を修正しなくては」

のように、相手の考え方を矯正させる気持ちでやると失敗します。

 

保育職が支援で行き詰まっている時に「さり気ない助言」として、自分の意見を伝えてみると、意外とスムーズにいきます。ここで言う「助言」とは、アドバイスというよりはヒントくらいのものです。上からものを言わないように気をつけましょう。

 

例えば、目の前にある玩具に全く手を出さない子がいるとします。

支援者は「この玩具は好きじゃないのね」という評価をしている。

手が出ないのは、「自分の身体を支えるのに手を使っているから、手が出ない」かもしれないし、「上半身のトーンが高いから手が出ない」のかもしれません。 また、「見る力が弱くて玩具を認識していない」「人とは関わることが出来るけれど、物とは関われていない」のかもしれません。

 

 

「自分が分かっている」=「相手も分かっている」ではない

発達や身体の使い方、という視点は、保育スタッフは、わりと気が付きにくいようです(もちろん、分かっている人はわかっていると思いますが)。そういった、今まで考えてもみなかった視点が加わると、支援にも幅が出来ます。

 

逆に、専門職が抜け落ちやすいのが「子どもの気持ち」という始点です。 保育職は、この「気持ち」を大切にしています。

 

どちらかの意見が絶対的に正しい、というものはありません。本人にとって思ってもみなかった「新しい視点」を伝える、相手の意見を取り入れるというのも専門職の大切な仕事のひとつなのです。謙虚に、いつでも他者から学ぶ姿勢。忘れないようにしていきたいです。

 

 

専門職として、放デイに関わっているのであれば、新しい知識や正しいやり方を伝えてあげたいです。その際は、偉そうに教えるのではなく「こういうやり方がいいですよ」と提案という形で伝えると、お互い気持ちよく次につなげることが出来ます。

 

 

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