「行為」「行動」「動作」はどう違うのか?
最終更新:2021.01.30
何となくは分かる。でもしっかりとは分からない。そんなことばがあるはずです。
今回は「動く」ときに使われるもの。
・行為
・行動
・動作
の違いが分かりますか?
3つの違い
・行為
⇒ 動きが集まって意味をなすもの。意識的に行う
・行動
⇒ 目的をもって身体を動かすこと。意識的、無意識的、どちらの場合もある
・動作
⇒ 生き物の動くこと。その動き1つ1つのこと
意味の違いは様々な観点があります。大きく分けて3つ。
① 意識的に行われているか?
② 行うのは生物か機械か?
③ どんな動きを指すのか?
詳しく説明していきます。
行為(こうい)
・人や動物などが意識的に行うもの。
・動きがあつまったもの
ex. 「カレーを作る」という行為
これらの行動がそろって「カレーを作る」という意味になる。
使い方の例:
「慈善行為」「売名行為」のような行動よりも広い意味で使われることも多いです。
行動(こうどう)
・一般的に生きものの実際に身体を動かすこと。活動やふるまい。
・意識的、無意識的にかかわらず行われること。何らかの目的がある。条件反射も含まれる。
使い方の例:
はやく行動に移しなさい
⇒ 考えてばかりいないで実際に動いてみなさい
動作(どうさ)
一般的に生き物が動くこと。身体の動きそのものを指すことがおおい。機械が動くときにも使うことがある。
ex.
腕を曲げる、スイッチを押す、座るなど
3つの違いをまとめます
意味の違いは大きく分けて3つ
① 意識的に行われているか?
② 行うのは生物か機械か?
③ どんな動きを指すのか?
行為
① 意識的に行われているか?
⇒ 意識的
② 行うのは生物か機械か?
⇒ (一般的には)生き物
③ どんな動きを指すのか?
⇒ いくつかの動作を組み合わせたもの
行動
① 意識的に行われているか?
⇒ 意識的
② 行うのは生物か機械か?
⇒ (一般的には)生き物
③ どんな動きを指すのか?
⇒ いくつかの動作を組み合わせたもの
動作
① 意識的に行われているか?
⇒ 意識的、無意識的ともにある
② 行うのは生物か機械か?
⇒ 生き物、機械ともに
③ どんな動きを指すのか?
⇒ 何かをするときの身体の動き
それ以外の似たことば
「動き」に関することばは、それ以外にもあります。
運動
運動
・物が動くこと
・物の状態が変化すること
・ある目的のために働きかけること
行動
→勉強する、演奏をする行為
→鉛筆を削る、楽器をみがく動作
→立つ、座る運動
→足を伸ばす、手を曲げる
作動
ある動作によって機械が動くこと。一般的には機械に対して使う
使い方:
車のモーターが作動した
身振り
動作のひとつ。身体の動きで自分の意図を相手に伝えること。ことばを同時に使うこともある。ジェスチャー。
ちなみに「手話」は身振りではなく言語のひとつとして捉えられています。
まとめ
今回は動くときに使われることばの違いについて紹介しました。
「行為」「行動」「動作」の違いが何となく分かったはずです。もしも忘れたらまた見てください。