言語聴覚士は放課後等デイサービスで何ができる?

放課後等デイサービスで言語聴覚士(ST)としてできることを模索しています

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なぜうまく子どもの評価ができないのか?【放課後等デイサービスの個別支援計画】

放課後等デイサービスの個別支援計画
放課後等デイサービスの言語聴覚士(ST)は、年に数回、子どもの評価をしています。施設に常勤の専門職がSTだけしかいない場合は、言語・コミュニケーション面だけではなく、発達全般を踏まえた評価をすると思います。これがなかなか難しい。特に、新人STの場合は、何を書いたらよいのか分からなくなります。ここで大切なのが、子どもの現在の発達をおさえるための“尺度”を手に入れる、ということです。 ■評価・支援計画用紙に必要なものは?
 

 

 評価に盛り込んだ方がよいこと
① 生年月日、学年
② 診断名・障害者手帳の有無(度数)
③ 保護者の願い
④ 保育職の目標(長期・短期)
⑤ 専門職の所見
 
①は、生活年齢と発達年齢を比べるときに必要です。
②は、障害によって気をつけるべきことがあるので必要。
③は、保護者と支援者の目標の格差があるかどうか分かります。
④は、保育職と専門職の目標・支援の格差があるかどうか分かります。
⑤は、専門職としての評価や課題、目標を書きます。
 
専門職の所見を詳しくみていきます。
 
 
専門職の所見
発達を領域別にみるとともに、全体像を書いていきます。
全体像
→この子はどんな子なのか?
「人が好きな子」「少しわがままな子」という書き方ではなく、「自分から他者へ関わりを求める子で、支援者がしっかりと返してあげると落ち着いて課題に取り組むことができる」「前年度に比べて、状況理解も拡がり、外に意識が向きやすくなってきた。自分自身の“好きなもの”にも気づいてきた。そのため、拒否が強く現れている」というふうに、発達を踏まえて書きます。
 
領域別の発達面
a)言語面
理解と表出を分けて書きます。音声が出ている場合には、音声論・語用論・統語論的な視点も大切です。
 
b)対人・コミュニケーション面
人に対してどのくらい意識を向けているのか?他者をどのように“扱っている”のか?
 
c)認知面
物に対してどう意識を向けているのか?外の世界(外界)をどのように捉えているのか?始まりと終わり(終始点理解)、ものの永続性、、見たり聞いたりして理解する力(視知覚・聴知覚)、目や耳で自分の動きを調節する力(協応)、+記憶などです。
 
d)他種職の評価等
PTやOTからの助言や目標などです。また、歯科医師による摂食指導があればこれも記入します。
 
e)食事面
学校給食の食形態、介助方法、注意点です。これに加えて、現在、取り組んでいること、過去にあった(食事に関する)事故・ヒヤリハットを入れておくと、読んだ人が注意しやすくなります。
 
 
尺度を手に入れる
 新人STなどから「評価や支援計画などをどう書いたらよいのか?」という相談を受けることがあります。そういう場合、多いのが、書き手の中に、発達をみるための“尺度”がないためにうまく書けない、というケースと、発達の格領域にばかり目が行ってしまい、全体像がつかめていないケースがあります。
 “尺度”には様々なものがあると思います。新版K式やITPAのような検査や、感覚と運動の高次化理論のような評価法があります。何を使ってもよいと思います(施設によって決められている場合もありますが)。 大切なのは「子どもの何をみれば、どんなことが分かるのか?」を検査や理論を使って把握していくことなのです。
 
 
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