言語聴覚士は放課後等デイサービスで何ができる?

放課後等デイサービスで言語聴覚士(ST)としてできることを模索しています

スポンサーリンク

施設内研修(勉強会)のすすめ ②摂食・嚥下

テーマ②「摂食・嚥下」

 

施設内で勉強会をやっていますか?

施設によっては、施設内研修のような勉強会を行なっているところがあります。支援に関する実技的なものや、各種障害に関する知識的なものが多いでしょうか?常勤勤務の専門職が中心となって、勉強会を開催するケースもあると思います。私も、勉強会を行うことがあるのですが、いつもテーマに悩みます。そこで、今回、おすすめするのは「食事に関する勉強会」です。

 

 

情報は行き渡っているか?

重症心身障害児が通っている、放課後等デイサービスでは、言語聴覚士が、保育スタッフに対して、食事介助のやり方をレクチャーすることがあります。理想を言えば、すべてのスタッフが、通ってくる全ての子の食事介助に対応できるとよいです。しかし、なかなかそのようにはいきません。「重症心身障害児の子と関っているスタッフ」と「発達障害の子メインで関わっているスタッフ」に分かれると思います。

重症心身障害児の子メインで関わるスタッフには、食事介助や摂食・嚥下に関する情報を伝える機会が多いと思います。しかし、主に発達障害の子と関わるスタッフまで、その情報が行き渡らないことがあります。年に数回、重症心身障害児の子の食事介助に入るスタッフもいます。その場合、食事介助が難しい子に入ってもらうことはないとは思います。しかし、それでも、子どもの現状や注意点という情報がないと、「次から次へと口に食物を入れている」「今、大事にしていることが守られていない」など、最悪、事故につながることもあるかもしれません。

 

 

今、スタッフが悩んでいることを知る

そこで、可能であれば、「摂食・嚥下」をテーマに勉強会を開いて、情報の共有を行うとよいです。普段から重症心身障害児と関わっているスタッフには、再確認の場になります。勉強会の中身は、

 

・基本的なこと

・子ども別の注意点

・Q&A

 

くらいでよいのです。いろんなスタッフが参加してくれれば、普段、私たち、重症心身障害児をメインでみているSTが、あまり意識していない質問をもらえたりします。以前、私も下記のような質問を受けたこたがあります。

 

・ 反芻(はんすう)について

・ ダウン症の食べる機能の発達について

・ 偏食について

・ 食具の使い方について

 

もちろん、その場で、すべての質問に答えられるわけではありません。答えられなかったものは、宿題にして、後で、歯科医師やOTの先生から教えてもらえばよいのです。それらをまとめて、改めて、口頭もしくは紙でスタッフに返す。お互いに成長できるチャンスにもなります。

 

 

摂食嚥下の研修(勉強会)を成功させるために

・ 解剖学・生理学的なことは、出来るだけ分かりやすく

・ 専門用語は避ける

・ 体験型の研修は目的を明確に

・ 通っている子を例に出す

・ 介助のやり方によっては悪癖につながることも伝える

 

などなど。専門的な用語は、聞く人の興味をなくします。「輪状咽頭筋が・・・」と言っても混乱するだけですし、「中期食」くらいの用語でも拒否するスタッフは、結構います。この場合は、実際には、どのくらいの硬さなのか具体的に伝える(ex.中期食=絹ごし豆腐くらい)。

また、嚥下食の試食や、食事介助体験も楽しいですが、目的を明確にもたないとグダグダになりやすいです。(ex.食形態の違いを知る、姿勢の角度を体験する、など)研修の内容は、一般的な”基礎”よりも、「今、この施設で必要なことはどんなことなのか」「子どもの今後のために、今、何が出来るのか」を伝えるようにすると、スタッフにも、スッと落ちていきやすくなります。

 

 

安全で楽しい食事を

どんなスタッフも、自分の施設で、事故を起こしたいとは思いません。STとしても、食事場面の事故は、出来る限り避けたいです。窒息時の対応も含めて、スタッフ間で情報共有して、安全に楽しい「食事やおやつ」を提供していきたいです。施設内研修(勉強会)を活用してみてはいかがでしょうか。

 

 

施設内研修(勉強会)のすすめテーマ

www.hana-mode.com

 

2018年10月17日投稿