言語聴覚士は放課後等デイサービスで何ができる?

放課後等デイサービスで言語聴覚士(ST)としてできること、役割を探っていくブログです

日本語の文はどこまで細かく分けられるの?ことばの単位とは何か?

どのくらい細かく日本語を分けることができるのか?

 

 

日本語の文を分けるとき、どこで区切ればよいのか?

文?文節?単語?形態素?音節?音素?

たしか小学校のときに習ったと思うけど・・・。意外と忘れがちです。

今回は日本語の分割の仕方は?とういうはなしです。

 

 

 

日本語の文を分割

 

一番長いのが「文」です。だんだん細かくしていくと、最終的には「音素」ごとに分けられます。

 

 

文が一番長くて、音素が一番短い。

それでは、長い→短い 順で説明していきます。

 

 

「私は言語学を勉強する」といったものをさします。1つ以上の単語をあつめた、意味のあるまとまりです。

ex.
私は言語学を勉強する。

 

 

文節

 

文を切ったときに不自然にならない箇所のことです。

切った後に「ね」をつけてもおかしくならない場所です。

 ex.
私は言語学を勉強する

 

 


形態素

  

意味を持つ最小の単位のことです。

 

自由形態素

⇒ それ自体で意味をなすもの

 

拘束形態素

⇒ 文中で初めて意味が出るもの

   

 

 

ex.
言語勉強する

 

 

単語

 

意味を持つひとまとまりのもの。名詞だけではなくて「てにをは」のような助詞も含まれます。

ex.
言語学勉強する

 

 

音節

 

日本語の仮名一文字。「あ」「か」「さ」など。拗音である「きゃ」なども一音節として数える。

ex.
私は言語学を勉強する
 ↓
きょ

※仮名一つずつ

 

 

音素

 

意識して発音できる最小の音のこと。ローマ字。

わ → w/a 

ex.

私は言語学を勉強する
 ↓
わたしは げんごがくを べんきょうする
 ↓
watashiha  genngogakuwo  benkyousuru
 ↓
watashiha
genngogakuwo
benkyousuru

※子音と母音、それぞれ

 

 

【補足】音節とモーラ

 

似たことばに「音節」と「モーラ」があります。

どちらも音やリズムを数えるときの単位です。


モーラ(拍)は、基本的に日本語の平仮名50音と同じ分け方です。

 

ex.
「あ」→1モーラ
「あいす」→3モーラ

※平仮名1文字=1モーラ

 

ただし、例外があります。それはくっついてしまう音があるということです。

 

 

モーラ

言語学 ・・・げ/ん/ご/が/く

お母さん・・・お/か/ー/さ/ん

ロケット・・・ロ/ケ/ッ/ト

野球  ・・・や/きゅ/う

音節

言語学 ・・・げ/ん/ご/が/く

お母さん・・・お/かー/さ/ん

ロケット・・・ロ/ケッ/ト

野球  ・・・や/きゅ/う

 

というように、伸ばす棒(長音)や小さい音「っ」(撥音)は前の音にくっつけてカウントします。


長音、撥音、拗音などの違いはこちらの記事をどうぞ(このブログ内の記事です)
>>撥音・拗音・促音・長音の読み方と違いを簡単に!

  

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか?

今回は「日本語の文の分け方」について紹介しました。

音素 < 音節 < 形態素 < 単語 < 文節 < 文

の順です。意外と忘れがちなことなので、忘れたらまた確認してみてください。