言語聴覚士は放課後等デイサービスで何ができる?

放課後等デイサービスで言語聴覚士(ST)としてできることを模索しています

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障害児の食事介助(支援)。出されたものは完食させるべきなのか?

食事の支援では何を考えていますか?

1)食事場面で支援者が悩むことは多いけれど

放課後等デイサービスでは、昼食や夕食、おやつなど、食事に関わる場面が多くあります。その際、介助者として悩むことがあります。今回は「目の前にあるものを完食させるべきか?」について考えてみたいと思います。

  

2)食事介助をしているとき悩みポイント

①どうやって食べてもらうか?

→食形態の調整や食事介助、食具の選択、姿勢についてです。ここは「安全」がからんでくるので、誰もが考えることだと思います。

②完食させるべきか?

→食事量の問題です。持参した弁当がカロリー計算されている場合は完食させることが求められます。しかし、特定の疾患などがないのに、毎回そこまでやっている家庭はほぼありません。施設で子どもたちと一緒に調理したものを、カロリーや量など正確に計算して提供しているケースもほとんどないと思います。栄養士さんがいるところは別かもしれませんが・・・。

 

 

3)なぜ「完食させなくちゃ」と思ってしまうか?

放課後等デイサービスの活動は食事だけではありません。食べ終わった後にも次の活動が待っています。

子どもの「食べる力」は分かっているつもりだけれど・・・早く食べさせなくちゃ・・・。

支援者なら誰しも、そんなふうに考えたことがあると思います。そのため「完食させなくちゃ」となるのではないでしょうか。

しかし、そのやり方で今まで事故が起こらなかったのは、たまたま運が良かっただけです。それを毎回見過ごしてしまっていると重大な事故につながりかねません。

 

 

4)氷山の一角モデル

氷山の一角モデル。聞いたことがあるのではないでしょうか?ハインリッヒの法則です。

一件の大きな事故・災害の裏には、29件の軽微な事故・災害、そして300件のヒヤリ・ハット(事故には至らなかったもののヒヤリとした、ハッとした事例)があるとされる。
(引用:ハインリッヒの法則「ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典」https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%92%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87

食事における事故では、支援者が意識している・していないに限らず何らかの要因があるはずです。「食事スピードのアップ」「無理な完食」など。「食べられているし、まあ、いいか」という安易な考えがヒヤリハットや事故につながるのではないでしょうか。

 

 

5)放課後等デイサービスでの事故

近年、放課後等デイサービスで起きた食事場面での事故を耳にすることが増えてきました。増加した原因は、支援がガサツだからではなく、放課後等デイサービスの風通しが良くなったからと考えた方がよいです。

国が各事業所に自己評価して、それを公表するよう求めるようになりました。放課後グループ連絡会(放課後連)のような、放課後等デイサービスの団体も増えてきて、お互いに情報共有も盛んになってきました。

事故などの情報はあっという間に広がっていきます。もちろん、事故が起きた際には「どう対処できたか?」  が大切ですが、悪いウワサが広がってしまうと、事業所の支援すべてが悪いという烙印を押されてしまいかねません。

 

 

6)大人のこだわりになっていないか?

 目の前にある食事を(早く)(すべて)食べ終わらせなきゃ。他のスタッフからの「まだ食べてるの?」という視線が気になる・・・。

そういう考えが頭をよぎったら、ちょっと立ち止まって「何のために?」と自分に問いかけることは必要ではないのでしょうか?

 

 

 

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