撥音・拗音・促音・長音・清音・濁音・半濁音の読み方と違いについて
日本語の平仮名にはたくさんの種類があります。
「あ・い・う・え・お」のような音だけではありません。
「が・ぎ・ぐ・げ・ご」のような点々がつくもの
「ゃ・ゅ・ょ」のような小さな文字もあります。
もちろん、それぞれに名前がついています。
今回はそれらの名前と違いを簡単に説明します。
日本語の「音」には名前がついている
皆さんご存じのとおり、日本語のひらがなは50音表で表わされます。
そのなかにあることば、ひとつひとつに名前がついています。それが・・・
「撥音(はつおん)」
「拗音(ようおん)」
「促音(そくおん)」
「長音(ちょうおん)」
「清音(せいおん)」
「濁音(だくおん)」
「半濁音(はんだくおん)」
難しい。しかし、内容は簡単なものです。
これらの違いはなんでしょうか?
日本語の50音から考えていきましょう。
詳しく見ていきましょう
50音とは
◆50音
⇒日本語のひらがなのことです。50文字あるわけではありません。
現在46個です。
昔の文字を入れるか?でかわります
・ワ行の「い(ゐ)」「え(ゑ)を含めると48個
・ヤ行の「い」「え」は既に使われていないため割愛
ひらがなの点々と丸
濁るか?濁らないか?
◆清音(せいおん)
⇒ ひらがなの中で「濁音(〝)」「半濁音( °)」がつかないものです。
また、「を」「ゐ」「ゑ」「ん」も清音ではありません。
◆濁音(だくおん)
⇒「〝」がついたものです。
ex.が、ざ、だ、ば
◆半濁音(はんだくおん)
⇒「 °」がついたものです。
ex.ぱ、ぴ、ぷ、ぺ、ぽ
ひらがなの小さい文字たち
◆撥音(はつおん)
⇒ 日本語の「ん」
◆促音(そくおん)
⇒ 日本語の「っ」。小さい「つ」
◆拗音(ようおん)
⇒ 日本語の「ゃ」「ゅ」「ょ」など。小さい文字。
細かくみると2種類に分かれます。
・開拗音(かいようおん)
→「や」「ゆ」「よ」をつけ足すもの。
ex.きゃ、きゅ、きょ
・合拗音(ごうようおん)
→「わ」「ゐ」「ゑ」をつけ足すもの。
ex.ぐゎ、ぐゐ、ぐゑ
(※「わ」「ゐ」「ゑ」は小さい文字。日本語にはあまりない)
のばすことば
◆長音(ちょうおん)
⇒ 伸ばす音。基本的に母音。
「ー(長音符/伸ばし棒)」で表記されることもある
ex.
・おかあさん → おかーさん(お母さん)
・おにいさん → おにーさん(お兄さん)
・おとうと → おとーと (弟)
・おねえさん → おねーさん(お姉さん)
・おおきい → おーきい (大きい)
その他
母音か子音か
◆母音
⇒ 「あ(a)」「い(i)」「う(u)」「え(e)」「お(o)」
※便宜上ローマ字表記にしています
◆子音
⇒ ひらがなから母音を引いた部分
ex.か(ka) → kが子音、aが母音
句読点
句読点(くとうてん)は文の区切りを作るときの記号です。
読点(とうてん) 「、」
⇒ 文の合間に打たれる点のことです。
句点(くてん) 「。」
⇒ 文末に打たれる丸のこと。
まとめとして
意外と知らない、というか忘れている平仮名の分類名。
日常的にこれらの名前を使うことはないと思います。
しかし、普段から日本語を使うのであれば、たまに思い出してもよいかもしれません。
忘れたらまたこの記事を見てみてくださいね。
本日の復習です。
「撥音(はつおん)」→ ん
「拗音(ようおん)」→ ゃゅょ等
「促音(そくおん)」→っ
「長音(ちょうおん)」→ー
「清音(せいおん)」→〝 ° 以外
「濁音(だくおん)」→ 〝
「半濁音(はんだくおん)」→ °
◆ことばの「単位」についてはこちらの記事をどうぞ
◆オノマトペに関してはこちらの記事をどうぞ
◆参考資料◆
コトバンク 拗音
https://kotobank.jp/word/%E6%8B%97%E9%9F%B3-145555
拗音と拗長音の書き方 - 速記の書き方
https://sokki.bufsiz.jp/a8/