言語聴覚士は放課後等デイサービスで何ができる?

放課後等デイサービスで言語聴覚士(ST)としてできることを模索しています

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始めて障害を持った子(障害児)と関わる人へ

始めて障害を持った子(障害児)と関わる人へ

これまで、障害を持った子と縁がなかったけれど、そういう子がいる所で働いてみたい

こう思ってくれる人がたくさんいます。

しかし、実際に働くまでは不安がいっぱいだと思います。

今回は、障害を持った子とってどんな感じなの?という話しです。

 

 


数値から見てみる

障害を持つ子や放課後等デイサービスの事業所、言語聴覚士の数がどのくらいなのか、見ていきたいと思います。

 

①障害を持つ子の数

日本で障害を持っている18歳未満の子は

身体障害 6万8000人

知的障害 21万4000人

 

『令和元年版 障害者白書』 内閣府
https://www8.cao.go.jp/shougai/whitepaper/r01hakusho/zenbun/siryo_02.html

 

②放課後等デイサービスに関わる人数

利用児童人数 22万8469人

事業所数   1万4080か所

 

『統計情報 令和元年10月』厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/toukei/index.html

  

③言語聴覚士の人数

言語聴覚士の資格取得者 3万4489人

 

『第22回言語聴覚士国家試験の合格発表について』厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/general/sikaku/successlist/2020/siken21/about.html

 


すべての子に言語聴覚士が必要だとは思いません。しかし、数値だけを見ても言語聴覚士の人数は圧倒的に足りていません。

しかも、この3万人すべてが小児分野で働いているわけではありません。成人分野も含めてです。言語聴覚士は成人領域で働いている人が大多数という職種です。


 

障害に対する「思い込み」


放課後等デイサービスにはどんな障害の子がいるの?

自閉症や学習障害、注意欠如多動性障害、ダウン症、脳性麻痺、各種内部疾患などなど。

度々、聞いたことがなかった疾患の子にも出会います。

重心指定を受けている、看護師を配置している、などの、体制が整ったところであれば、医療的ケアが必要な子でも受け入れている事業所もあります。

 

 

障害児ってどんな子なの?

私が大学生だった頃、障害児者のボランティア活動を行っている先輩がいました。

その先輩が

「障害もっててもムカつくやつはムカつくし、良いやつは本当に良いやつ」

と言っていました。

それを聞いた当時の私は「(この先輩は)なんてひどいことを言うのだろう」と思っていました。しかし、今の私はそうは思いません。

私は障害児者と関わって10年程度ですが、働き始めのうちは、

障害を持った子や人は弱者。助けてあげないといけない存在

周囲からの圧力に耐えているいい人たち

そんなふうに思っていました。

自分には障害がないから、という上からの目線、立場での考えです。

 

 

ダウン症は天使じゃない

ダウン症は、人懐っこくて、頑固で、臆病で、と評されることが多い障害です。

ダウン症は天使のようだ

と言う人も多くいます。

しかし、ダウン症協会の偉い人の本にはこのように書かれていました。

 

天使ということばをダウン症の代名詞に使ってほしくはありません。実際、どこが天使か!?とおもうようなことが毎日繰り返されます。磯部と言えば遅くなりますし、こちらの気持ちをよく読んでいます。非常に人間的でエス。ですから、天使というふうに画一的にカテゴライズしてしまうのはよくないと思っています。


『本当はあまり知られていないダウン症のはなし』神奈川LD協会 玉井邦夫 P.12-13 より引用

 

当事者、関係者からこういうようなことを言ってもらえると、私たち支援者側も、とてもスッキリとします。

支援を行う際、「障害」という面ばかりをクローズアップしてしまいがちです。

しかし、私たちが相手にしようとしているのは同じ人間です。

きれいごとのように聞こえますが、実際、そうなのです。

目の前にいる子の、発達を押さえたうえで、個性を探していくと、接しやすくなります。

 

 

どうやって障害を持った子と接すればいい?

すべての子どもから好かれたい

自分のところに寄ってきて欲しい


子どもと遊ぶ際、こんなふうに思いがちです。

しかし、こう思っていると失敗します。


支援者が自分の気持ちを押しつけることなく、子どもの気持ちを尊重していけば、向こうからこちらに来てくれる瞬間はあります。

それをキッカケに遊びを深めていくのが良いのではないでしょうか。

楽しく遊んだ、という積み重ねが、その子の記憶に残り、自分から「また遊ぼう」と来てくれます。


私たち支援者は、子どもに好かれるための存在、なのではなくて、子どもを守る存在です。

そこのところを忘れないようにしていきたいです。

 

 


まとめ

私が、これまで多くの障害をもった子や人と関わるようになって学んだことは

・障害児者にも個性や性格がある

・障害児者と支援者にも相性がある


「楽しい!」を提供はしますが、無理やり仲良くなろうとはしません。

 

 

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