言語聴覚士は放課後等デイサービスで何ができる?

放課後等デイサービスで言語聴覚士(ST)としてできることを模索しています

スポンサーリンク

言語聴覚士も呼吸&排痰を学ぼう

言語聴覚士(ST)と呼吸・肺痰

STは、養成校で排痰の技術を学びません。排痰の手技を使えるSTは、卒業後に自分から学んだ人です。重症心身障害児がいる施設で働いていると「呼吸」の問題にぶつかります。

排痰は、痰絡みのひどい子や自力で痰を出すことの出来ない子に対して、痰を出すアプローチの総称です。主に、理学療法士(PT)が呼吸リハとして行うものです。

言語聴覚士は「PTにお願いすればいいんじゃない?」と考えがちです。しかし、常にPTがそばにいるとは限りません。

自力で痰を出せない子に対して「どうすることも出来ない」と感じている言語聴覚士は多いのではないでしょうか?

 

自分から学ばないと誰も教えてくれない

先日、排痰、吸引の研修を受けてきました。意外と忘れられがちですが、言語聴覚士も吸引を実施することができます。研修では、参加者同士で実際に、口腔内吸引と鼻腔吸引をやることができました。感想は

・体験してみて→苦しかった
・実施してみて→難しかった

日常的に痰吸引を行なっている子がいます。一回体験しただけでも苦しいと感じたものを、ほぼ365日やらないといけないのです。 講師の先生は、何度も「(吸引を受ける側の)親身になって、愛情をもって」とおっしゃっていました。吸引もそうだと思います。それ以外の支援もそうだと思います。初心に帰ることが出来た研修でした。

 

「言語聴覚士の吸引の条件等」は下記の通りです。

言語聴覚士は、嚥下訓練等を実施する際などに吸引を行うことが出来ます。 言語聴覚士法(平成9年法律第132号)第2条の「言語訓練その他の訓練」に含まれるものと解し、理学療法士、作業療法士及び言語聴覚士(以下「理学療法士等」という。)が実施することができる行為として取り扱う
『医療スタッフの協働・連携によるチーム医療の推進について』
(平成22年4月30日/厚生労働省医政局長)

  

今回の研修で排痰の手技を習ってから、少しずつ慎重に試しています。聴診して、排痰を促して・・・ 偶然なのかもしれませんが、やらなかった時よりも、ずっとたくさんの痰が出てきました。これまで、自力喀痰が出来ない子には吸引することが当たり前でした。吸引をすれば痰がなくなって呼吸が楽になります。しかし、つらい。

体位を整えたり、手技を使ったりして排痰を促すことで、痰を出すことが出来れば、即、吸引ということは減ります。(もちろん、吸引を出来るのは、Dr.の指示書がある子だけですが)

 

何でもかんでも、とにかくやってみる!というのは何か違う

しかし、内容によっては、私たち言語聴覚士が、知識や技術をつけることで、ちょっとだけ楽になる子がいるのは確かです。

実際のところ、吸引以外の排痰はエビデンスが少ないと言われています。 研修で講師の先生が

「エビデンスが低いのは、報告の数が少ないのも原因のひとつ」

「吸引は最終手段」

とおっしゃっていました。

しかし、自分が今持っている知識や技術に幅を持たせるために、何かをプラスしてみる、という考え方は大切です。そのへんが、STは、卒業してからの勉強が大切と言われるゆえん。