ダウン症の本おすすめ7選|保護者・支援者・学生別に厳選
ダウン症について本で勉強したいけれど、
・どの本を読めばいいのかわからない
・専門書は難しそう
・保護者として正しい知識を知りたい
このように感じていませんか?
この記事では、障害児支援に関わる言語聴覚士の視点から、本当に役立つダウン症関連書籍を目的別に紹介するとともに、ダウン症に関する基礎知識や支援記事も紹介しています。
教科書には載っていない、生きた情報が多いので、子育てや臨床にも役に立ちます。
- ダウン症の本おすすめ7選|保護者・支援者・学生別に厳選
- まず読むならこの3冊
- 保護者におすすめのダウン症の本
- 支援者・学生におすすめの専門書
- 家族の理解を深める本
- ダウン症の本おすすめ比較表
- まとめとして
まず読むべきダウン症の基礎記事
ダウン症の理解を深めるためには、書籍とあわせて基礎記事も読むことが重要です。今回は「食べる」ことに注目してみました。
この分野は見落とされやすく、事故や誤嚥の予防にも直結する重要なテーマです。
まず読むならこの3冊
| 優先度 | 書籍 | 対象 |
|---|---|---|
| 1位 | ダウン症のこどもたちを正しく見守りながらサポートしよう! | 保護者 |
| 2位 | ダウン症ハンドブック | 支援者 |
| 3位 | ダウン症の子どもたち | 理解を深めたい人 |
この3冊の本は、たくさんあるダウン症のなかで、比較的とっつきやすいものを選びました。
保護者におすすめのダウン症の本
まずは、保護者向けの、専門書ではないオススメ本です。
ダウン症のこどもたちを正しく見守りながらサポートしよう!
ダウン症の基礎知識から家庭での関わり方まで、初めて学ぶ保護者でも読みやすくまとめられています。
特に
・成長の見通し
・生活の工夫
・親の心理
が具体的に書かれているため、診断直後の不安を軽減してくれる一冊です。
▶ ダウン症のこどもたちを正しく見守りながらサポートしよう!
支援者・学生におすすめの専門書
次は、実際にダウン症の子とかかわっている支援者、勉強している学生向けに書かれているオススメ本です。
ダウン症ハンドブック 改訂版
医療・教育・福祉を横断的に解説しており、支援者の実務書として広く使われている定番書です。
・ライフステージ別支援
・学校・家庭での具体的な取り組み
・発達特性の理解
など、現場で役立つ情報が体系的にまとめられています。
▶ ダウン症ハンドブック 改訂版 家庭や学校・施設で取り組む療育・教育・支援プログラム
家族の理解を深める本
ダウン症がある子たちの家族は、どんなふうに生活しているのか?そんな内容が書かれたオススメ本です。
ダウン症の子どもたち
ダウン症のある子どもと家族の実際のエピソードを通して、障害理解だけでなく「家族の葛藤」も描かれています。
専門書では得られない、感情面の理解を深めたい方におすすめです。
ダウン症の本おすすめ比較表
| 書籍 | 読みやすさ | 専門性 | 対象 |
|---|---|---|---|
| 見守りながらサポートしよう! | ◎ | △ | 保護者 |
| ダウン症ハンドブック | △ | ◎ | 支援者 |
| ダウン症の子どもたち | ◎ | ◯ | 家族 |
その他のおすすめ本
ダウン症に関する、療育、保育、教育に関する本を紹介します。
①『本当はあまり知られていないダウン症のはなし』
ダウン症は「わかって」いない(LD協会・知識の森シリーズ) 神奈川LD協会 2015年
ダウン症協会の代表理事の玉井先生の著書です。基本的なことはもちろんのこと、応用的なことも書かれています。
ダウン症の形容詞として使われることがある「天使のような」。このことばに対する違和感をズバッと答えてくれています。
また、ダウン症の子らが社会をどう捉えているか、など。薄い本なのですが、内容の濃い、貴重な本です。
まだ実際にダウン症の子と関わったことはないけれど、実習で会いそう・・・なんていう学生さんにもおススメです。
②『ダウン症児の学びとコミュニケーション支援ガイド』
診断と治療社 2016年
インリアルアプローチを中心とした支援について書かれた本です。インリアルとは子どもと接するときの技法です。難しいものではなく子どもに合わせてという考え方がベースとなっています。
ダウン症の子たちは人懐っこいと言われています。しかし、そうでない子もいます。
さらに仲良くなるために読んでみるのもよい本です。
③『ダウン症児の療育相談専門医からのアドバイス』
大月出版 1997年
ダウン症の基礎知識や発達に関して書かれている本です。
専門の医師である飯沼先生がQ&A形式で答えています。1997年発行という古い本ではありますが色あせていません。
支援者が療育や保護者支援を行うときに役に立つ知識がたくさん書かれています。
④『ダウン症の子どもの摂食嚥下リハビリテーション』
医歯薬出版 2021年07月
ダウン症特有の口腔内や筋の問題から、ダウン症の発達までカバーした本です。
最近では障害を持つ子どもの「食べること(摂食嚥下)」の本が増えてきました。しかし、ダウン症の食事を中心に書いてある本はまだ少ないです。
そいう意味でもこの本は貴重な本といえます。
⑤『ダウン症のすべて 改訂2版』
中外医学社 2021年04月
ダウン症のことを余すことなく書いてある本です。
出生、かかりやすい疾患、治療や手術の方法、療育、最新の研究(2020年)、医療費助成制度&福祉制度などなど。
値段が高いのですがすべてを網羅している本といえます。
こういう本が増えてきました!
⑥『ダウン症神話から自由になれば子育てをもっと楽しめる』
遠見書房 2021年08月
ダウン症は「こんな感じの子」という偏見?暗黙の了解?を「神話」を称して、それが本当なのかどうかを教えてくれます。
「障害を持つ子は純粋なんですよ」的なことを書いてある本を読んでもまったくためになりません。
それだったら、この本のような「ハッキリと」「正しい」情報が書かれているものを選んだ方が得です。
⑦『ダウン症のこころ』
同成社 2019年05月
ダウン症の専門医?のお医者さんが書いた本です。
比較的新しい本なので、昔から言われ続けていた誤ったダウン症像を訂正してくれています。
エピソードを入れつつ説明しているので分かりやすいです。
「ダウン症」の超・入門書
生まれて初めてダウン症の子や人に関わる。
そんなときの助けとなる本です。
子どもが読んでも理解できる作りになっています。
そんな本が出版されるようになってきたのは、少しずつですが障害が世間に受け入れられるようになってきたからなのでしょう。
『ダウン症のすべてがわかる本』
講談社 2007年10月
絵本のような紙に書かれた専門書?入門書?です。
子どもが読んでも理解できるように簡単なことばで説明してくれます。
ダウン症のことをまったく知らないという人向けです。
あっという間に読めてしまうので、一度、図書館などで目を通してから買うとよいです。
『ふしぎだね!? 新版 ダウン症のおともだち(5)』
ミネルヴァ書房 2019年09月
先ほどの本よりももっと子ども向けです。
友だちの中にダウン症の子がいたらどうすればいい?
そんな視点で説明してくれます。
意外と子どもは偏見なんてないです。
大人が持っている偏見が子どもに移っているケースが多いだけなんですよね。
ダウン症のあるぼくの毎日
大月書店 2022年11月21日
入門書で小学生が読んでも分かりやすい本です。当事者への取材をもとに、どのようなものに興味を持って、どのように暮らしているのかが書かれています。
エッセイ系
ダウン症がテーマのエッセイも増えています。
近年、ダウン症の子のことが書かれたブログも増えてきました。
より「日常」に沿った書かれ方をしています。
気楽に読むことができます。
(順不同です)
『ダウン症児の母親です! 毎日の生活と支援、こうなってる』
講談社 2014年08月
親御さんの本音というか本心が書かれています。
新人ママさん&パパさん、支援者としてはためになる本です。
子どもの将来に向けて、どうやって子育てをしていくのか?
役に立つ様々なデータも書かれています。
『しつけはどうする? 将来どうなる? ダウン症児を育てるってこんなこと』
講談社 2016年01月
先ほど紹介した『ダウン症児の母親です! 毎日の生活と支援、こうなってる』の続編です。
さらに内容がまとまっているので読みやすくなっています。
学校や施設以外ではどんな感じなのかな?
そういう視点で読むと面白いです。
まとめとして
ダウン症についての理解は、本だけでなく、実際の支援現場や保護者の視点を知ることでより立体的になります。
本記事で紹介した書籍と、上記の関連記事を組み合わせて読むことで、ダウン症に関する知識を体系的に身につけることができます。
ダウン症の本も様々なジャンルのものが出てくるようになってきました。
特に子育て系、当事者系のものが目を引きます。ぜひ、保護者や当事者の「本心」が書かれたものを読んでください。
よかったら参考にしてみてくださいね。

