言語聴覚士は放課後等デイサービスで何ができる?

放課後等デイサービスで言語聴覚士(ST)としてできること、役割を探っていくブログです

オージオグラム(聴力図)の説明の仕方。ポイントをおさえて伝えられますか?

聴力図(オージオグラム)

 

聴力図(オージオグラム)の説明の仕方

一般的な放課後等デイサービスで勤務していると、オージオグラムと関わる機会が本当に少ないです。しかし、忘れた頃に「この図は、どうやってみるのですか?」と聞かれることがあります。 説明する自信はありますか? 普段から「聴覚はSTの分野」と言い張っている私たちですから、この質問には答えられるようにしておきたいです。

 

  

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オージオグラム例

 

↓↓↓以下、説明の例です↓↓↓

 このグラフの縦が「音の大きさ」です。

どのくらいの音なら聞こえているのか?を表しています。

グラフの下に行くほど、大きな音でないと聞こえない、ということになります。

横が「音の種類」です。

左側は「ボー、ボー」という低い音です。

右側が「ピーピー」という高い音です。

健康診断の聴力検査で、聞いたことがあるかもしれません。

聴力を表す際、「高い・低い」というのは、音の種類を表します。

がついている(赤い)線が、右耳の聞こえです。

×がついている(青い)線が、左耳の聞こえです。

(骨導聴力の記入がある場合) この2つのカッコは、骨導の聴力です。

骨導というのは、骨伝導のことで、「耳からではなく、骨を通してどのくらい聞こえているか?」というものです。昔、携帯電話でも骨伝導のものがありましたよね。あれです。

この“ ”は、右耳の骨導聴力を表します。 

この“ ”は、左耳の骨導聴力を表します。 

 

この横のラインが、全体的に上の方にあれば「よく聞こえている」ということになります。 この「0」は、聴力の聞こえなのですが、20歳の大学生くらいの人の聞こえの平均です。年齢を重ねていくと、聴力はどんどん聞こえづらくなります。これは、どんな人でも同じです。

この「音の種類」を見てください。

実際に、人間の話し声は、横の250から2000くらいだと言われています。

ですので、この音が聞こえづらいということは「人の話しを聞く時に、聞こえづらさを感じる」というわけです。

以上

 

 

疾患別オージオグラムの特徴とタイプ

上記に加えて、各障害や疾患、伝音難聴か感音難聴か混合性か、などの「聴力図の説明(パターン)」を伝えると、ほぼ納得してくれます。参考にしてみてください。

 

 

 

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投稿:2018.10.3

追記:2020.4.28