言語聴覚士は放課後等デイサービスで何ができる?

放課後等デイサービスで言語聴覚士(ST)としてできること、役割を探っていくブログです

なぜ、とろみ剤を使うの?『トロミアップ・パーフェクト』のレビュー(感想)

とろみを付けるのはなぜか?

今回は、液体と固形物、それぞれに使用するとろみ剤の紹介です。
とろみについて  

水分は、固形物と比べて速いスピードで喉の奥へと落ちていきます。

スピードが速すぎると、飲むタイミングに合わせづらくなります。

そういうときに、ムセたり誤嚥したりするのです。

この食物の移動スピードを遅らせるのが「とろみ」なのです。
 
 
 
メリットから とろみ剤を選ぶ
 
様々な種類があります。原料やタイプ、粘度の付き方などが商品によって異なります。

私は「トロミアップパーフェクト」を使っています。

この粘調剤のメリットは、味の変化が出にくいことです。

大袋のタイプと小分けになっているタイプがあります。

小分けのタイプは、1gと3gの2種類が出ています。

使いやすい方を選ぶとよいです。
 
とろみの付け方ポイント  
とろみを付けるとき、均一に混ぜられていないと「ダマ」ができてしまいます。今のとろみは、昔と比べてダマになりづらいものが多いです。しかし、苦手な人は多いと思います。混ぜる時のポイントは「切るように混ぜる」ことです。スプーンで円を描いて混ぜるのではなく、漢字の「井」を書くように、縦に何回か切って→横に何回か切る、という繰り返しで混ぜていくとダマはできづらいと思います。
 
 
粘らないおかゆを作ろう

液体以外の食材には、「スベラカーゼ」を使っています。

これは「ゲル化剤」という、とろみの仲間です。

この粉を使うことで、粥をミキサーにかけた際のベタつきをなくすことができます。これを入れてミキサーで攪拌(かくはん)するとプリン状になります。粥以外の食材にも使用することができます。味も変わりづらいのが特徴です。

  
 
 
購入の注意点
 ネット通販で見ると値段に大きな差があります。注意してください。送料、領収書の有無も注文のポイントです。 また、注意しなければならないのが「原材料」です。アレルギーの物質を使っていることがあります。ピーナッツアレルギーが激しい方は、製造ラインまで確認するのが確実です。